4.2 GPSデータの読み込み・書き出し・表示
■読み込み・書き出し
GPS受信機などからダウンロードしたGPSファイルは以下の方法で読み込みます。(1)読み込み
読み込みは[ファイル]-[GPS各種ファイルを読む]で読み込んでください。
複数読み込みたいときは、続けて開けばOKです。
使用可能なファイル形式は前ページをご覧ください。
一部のファイル形式には専用のプラグインが必要になります。
(2)書き出し
読み込んであるGPSデータを任意のファイル形式で書き出すには、[ファイル]-[GPS各種ファイルに書き出す]を選択します。そうすると[GPSデータエディタ]が立ち上がりますので、出力するウェイポイントまたはトラック、ルートデータを選択して、[ファイル]-[選択したGPSデータの書き出し]を選択します。
出力するファイル形式とファイル名を選んでOKを選択します。
なお、一部のファイル形式には専用のプラグインが必要になります。
■各種表示
GPSデータの各種表示機能には以下のものがあります。
(1)表示・非表示
ウェイポイントデータについては、アイコンで位置を表示します。アイコンは[表示]-[表示の設定]のGPSの項目で選択できます。カシバードの場合は、旗で示します。
トラックデータは、デフォルトで赤い線で示します。カシバードの場合も赤い線になります。色を変えたいときはプロパティで変更できます。特定のトラックまたはルートを非表示にしたいときは、[編集]-[GPSデータの編集]を開いて、非表示にしたいルートで右クリックして、[非表示]を選択すればOKです。
なお、地図上のトラックまたはルートの上にマウスを合わせ、ルートの名前がポップアップした状態で、右クリックメニューから、[トラック]-[非表示]を選んでもOKです。
非表示から表示にするには、[編集]-[GPSデータの編集]から[表示]を選択してください。(2)GPS再生機能
GPSデータのうち、ルート、トラックデータを用いてカシバードで再生することができます。
再生を停止するには、メインメニューの[通信]-[GPSナビゲーションの停止]を選択します。
なお、GPS再生は以下のグラフ表示のなかにも機能があります。こちらの方がなめらかな再生ができます。
(3)グラフ表示機能
GPSデータのうち、ルート、トラックデータを用いて各種グラフ表示ができます。
グラフ表示をするには、ルート、トラックデータの上で右クリックして、[ルート]-[グラフ表示]または[トラック]-[グラフ表示]メニューを選択します。GPSデータエディタからも表示できます。
グラフ表示機能には以下のものがあります。
(a)多彩なグラフ表示機能。
横軸と縦軸を数種類の項目から選択することができます。
横軸は[距離][時刻]の2種類、縦軸は[標高][距離][速度][傾斜]の4種類のなかから選べます。
これはとくに、GPSのトラックデータの表示には威力を発揮します。たとえば、横軸を「時刻」、縦軸を「速度」にすれば、どこで休憩していたのか、どこで最高速度を出していたのかが、簡単に把握できます。
(b)拡大・縮小も自由自在。
横軸、縦軸の拡大・縮小も自由自在です。ツールバーのジョグダイアルを回すだけで、拡大・縮小ができます。右クリックメニューからも可能。
グラフ上でマウスをドラッグすれば、地図と同じようにスクロールも簡単にできます。
(c)地図−断面図(グラフ)の連動。
マーカーアイコンを表示できます。このマーカーはマウスで動かして、各ポイントの情報を表示することができ、さらに、地図画面にも同じマーカーが表示され、地図上でもマーカ−を操作できます。断面図やグラフの位置関係を簡単に把握できます。
なお、マーカーは、ツールバーにあるジョグダイアルでも動かせます。
(d)選択範囲の指定ができる。
2つのマーカーを表示して、範囲を選択することができます。選択範囲の情報は、右側の情報ウインドウに表示され、最高速度や、距離などを測定することができます。
もちろん、地図上からもマーカーを動かして選択範囲を決められます。
ルートなどの区間がある場合は、区間選択ボタンでも選択できます。
(e)配色も自由に変更可能。
配色は、[設定...]メニューで自由に変えることができます。そのほかのオプション設定機能も充実。
(f)3D表示機能。
マーカー位置周辺を、カシバードのプレビュー機能で3D表示することができます(Direct3Dを使用する必要があります)。
マーカーを動かせば、カシバードの画面も動きます。
(g)3D表示もできるGPS再生機能。
時刻情報をもとにしたGPS記録の再生が可能です。なめらかに、いろいろな視点で再生できます。たとえば、車窓の風景を再現することもできます。
なお、デフォルト設定では、プレビューのテクスチャを使わない設定になっています。これはグラフウインドウの[設定]-[3D表示・再生]タブで変更できます。テクスチャを使う場合、再生速度を大きくすると重くなります。
3D表示しなくても、再生ボタン[<][>]を押せば再生できます。
(4)トラックデータ・ルートデータの線表示
GPSデータのうち、ルート、トラックデータの線表示は、プロパティで設定している単色のほかに、データから求めた速度や勾配などといった情報で色分けすることができます。
この設定は[表示]-[表示の設定]-[GPS]で行います。
なお、トラック、ルートのそれぞれに個別に適用できます。また、カシバードでの表示にも反映されます。
なお、単色以外の設定では、環境によっては表示速度が落ちることがあります。
■線のパターン
■色分け範囲
- 速度による色分け
トラックデータ等から求めた速度によって色分けします。車の軌跡などでは渋滞や信号待ちが一目で把握できます。
- 勾配による色分け
トラックデータ等から求めた勾配によって色分けします。勾配の単位は%です。登山ルートなどでは急登などが把握できます。
- 標高による色分け
トラックデータ等の標高値によって色分けします。航空機などでは離着陸時の様子が良く把握できます。
- 時刻による色分け
トラックデータ等の時刻によって色分けします。1日のどの時間帯かを表示します。長時間のドライブの軌跡などを表示するのに有効です。
- 距離による色分け
出発地からの距離によって色分けします。
- 汎用1または汎用2による色分け
汎用1または汎用2の数値によって色分けします。
色分けをする数値の上限と下限を設定します。この範囲を色分けパターンにあてはめます。
■色分けパターン
色分けに使うグラデーションパターンです。[編集]ボタンで好きなように修正できます。タイトルを変えればいくらでもパターンを増やせます。
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