4.1 使用できるデータ

 
 使用できるGPSデータファイルは、下記の通りです。

(1)GDBファイル

 カシミール専用のGPSデータファイルです。
 フォルダ構造や属性など、カシミールで扱えるすべての情報を含めて保存できる唯一の形式です。
 ファイル構造はバイナリです。

(2)TRKファイル

 PCX5と互換のデータファイルです。同じTRKファイルでもPCX5と互換でないものがありますので、注意が必要です。
 ルートを表示するための連続して取得したポイントデータです。1つのTRKデータにいくつものパスが含まれていても構いません。

例:
H  SOFTWARE NAME & VERSION
I  PCX5 2.05
H  R DATUM                IDX DA             DF             DX             DY             DZ
M  G Tokyo                098 +7.398450e+002 +1.003748e-005 -1.280000e+002 +4.810000e+002 +6.640000e+002

H  COORDINATE SYSTEM
U  LAT LON DEG

H  LATITUDE    LONGITUDE    DATE      TIME     ALT    ;track
T  N34.6701851 E138.9474792 25-AUG-95 09:10:58 -9999
T  N34.6705246 E138.9477081 25-AUG-95 09:10:59 -9999
 

(3)WPTファイル
 PCX5と互換のデータファイルです。同じWPTファイルでもPCX5と互換でないものがありますので、注意が必要です。
 名前付きのポイントを表示するためのデータです。1つのWPTファイルのなかにいくつかのウェイポイントが含まれています。
 Waypoint+で出力したファイル形式のWPTファイルは使えません。Waypoint+の場合は、下記のPOT形式にしてください。
 
(4)RTEファイル
 PCX5と互換のデータファイルです。同じRTEファイルでもPCX5と互換でないものがありますので、注意が必要です。
 複数のウェイポイントを線でつないだデータです。
 ルートとして使用します。
 
(5)POTファイル(拡張形式)
 DampWin というソフトで標準のフォーマットになっている形式で、1つのファイルのなかにウェイポイント、トラック、ルートの3種類を混在できます。
 サンプルや詳しい情報は@nifty FGPS中澤さんのHPにあります。
 B.Hildebrand氏によるフリーソフト、Waypoint+のデータを読み込みたいときは、保存する際に[POT Format Standard]の形式で保存すればPOT形式になります。
 
(6)NMEAファイル(生ログ)
 GPS受信機のNMEA出力データ(通称:生ログ)を読み込むことができます。これには、『NMEA/IPS ファイルインポート プラグイン』を入手して、インストールしてください。プラグインはカシミールのHPなどから入手可能です。
 
(7)IPSファイル(生ログ)
 SNOY製GPS受信機の出力データ(通称:生ログ)を読み込むことができます。これには、『NMEA/IPS ファイルインポート プラグイン』を入手して、インストールしてください。プラグインはカシミールのHPなどから入手可能です。
 
(8)CSVファイル
 GPSデータベース(GDBファイル)の中身をCSV(カンマ区切り)形式のファイルにしたものを、読み込み、書き出しができます。これには、『GPSツール プラグイン』を入手して、インストールしてください。プラグインはカシミールのHPなどから入手可能です。
 
(9)TDFファイル, TDF.FXファイル
 gigoさんが作られたファイルフォーマットで、WonderSwanでGPSログを記録する Garlog などで使用されています。
 カシミールでは、Transmagic 経由で取得した TDF.FX ファイルも直接読むことができます。
 なお、書き出しはできません。読み込みのみです。
 
(10)Waypoint+ (.txt)ファイル
Brent Hildebrandさんが作られたGARMINインターフェイスソフトWaypoint+のテキスト形式のファイルの読み込み、書き出しに対応しています
この形式はOziExplorerなど、他の多くのGPSインターフェイスソフトでも対応しています。
 
(11)SDFファイル
SUUNTO社のリストウォッチコンピュータX9などのデータを取得できる同社の「トレックマネージャ」のデータ形式で、「トレックマネージャ」を経由することで、X9等とデータ交換が可能になります
 
(12)GPXファイル
コチラで仕様が決定されている XML ベースの汎用GPSデータファイルです。カシミールではフォルダ構造以外のすべてのGPSデータの属性を保存できますので、GDBについで再現性のよい保存形式です。
 
(13)KMLファイル
Google Map や Google Earth で使用できる KML 形式の汎用データファイルです。カシミールでは下記のタグに対応しており、これらをGPSデータとして読み込みます。
<Point> ウェイポイントとして読み込み
<LineString> トラックとして読み込み
<gx:Track> トラックとして読み込み
<MultiGeometry> 対応
<gx:MultiTrack> 対応
なお、同一フォルダにあるポイント群とパスが同一緯度経度を示している場合は、ルートとして読み込みます。
(14)IGCファイル
パラグライダーなどでよく使用されているGPSデータファイルです。Bレコードはトラック、Cレコードはルートとして読み込みます。
 
緯度経度の表示形式

 カシミールで読み込める緯度経度形式は以下の4種類です。

 DMS形式(DDDMMss.ss)  度分秒.秒
 DMM形式(DDDmm.mmmm) 度分.分
 DEG形式(dddd.ddddd)  度.度
 POT形式(ddd'mm'ss.s') 度分秒

DATUM変換について

 地形データは一般にDATUMの指定がありません。
 したがってDATUM変換は以下のようにしています。

(a)国土地理院の数値地図、互換データの場合
 TOKYO-DATUMと仮定します。TOKYOの地心座標に対するWGSからの移動距離を( -146.43, 507.89, 681.46)とします。
 GPSデータが独自の変換パラメータをしてしている場合でも、上記のパラメータが使われます。

(b)その他の地形データ
 地形データのDATUMはWGS84として変換します。
 GPSデータを読み込んだは場合は、各GPSデータに対してDATUM変換を行います。

 地図側のDATUMは[表示]-[測地系の設定]で設定し直すことができます。


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