1.8 ビットマップ地図
手書きの地図などビットマップ形式にした画像ファイルを地図として読み込むことができます。ただし、そのままでは標高データがないためカシバードでCGを描くことはできません。
標高データを重ね合わせれば、カシバードや断面図も使えます。
この重ね合わせの仕方については、こちらをご覧ください。
付属のサンプルのメニュー画面のようにハイパーマップのベースとしても利用することができます。
(使用法)
ビットマップ(BMP)ファイルとして作成してください。[ファイル]-[開く]-[地図]-[BMP地図]を選択して、作成したビットマップファイルを指定してください。つづいて、地図情報の設定画面になりますので、緯度経度を正確に指定したいときは左上と右下の位置を決めてください。緯度経度が必要ないときはそのまま[作成]ボタンを押せばOKです。
わかっている緯度経度が左上と右下以外の場合は、あとから調整することができます。
いったん、[OK]を押して地図を表示させ、[編集]-[地図のキャリブレーション]メニューを開きます。つづいて、[指定開始]を押して、地図上の2点以上の緯度経度がわかっている点を指定してください。そして、それぞれの緯度経度を設定して[実行]を押します。
<注意>
数値地図25000(地図画像)の読み込みには『地図画像プラグイン』が便利です。カシミールのHPなどから入手してください。
複数のビットマップを連結して使用する
複数のビットマップをタイル状につなげて使用できます。
作り方
(1)ビットマップを作成する
ビットマップは、同じ大きさのものであること、8ビットまたは24ビットのビットマップであること、8ビットの場合はパレットが同じであること、が必要です。とくに、パレットが一致していないと色がおかしくなりますので、ご注意ください。
(2)ファイル名に番号を付ける
ファイル名に番号を入れてください。
番号の位置は、test000.bmp や t000est.bmp など、どこでも構いませんがすべて同じ位置に入れてください。ファイルごとに位置が違うと認識しません。
桁数は3桁でも2桁でも構いませんが、これもファイル毎に変えてはいけません。また、左の余白の桁には0を入れてください。
拡張子は .bmp である必要があります。番号は0から始まり、下のような順序で決めてください。
map0000.bmp
map0001.bmp
map0002.bmp
map0003.bmp
map0004.bmp
map0005.bmp
map0006.bmp
map0007.bmp
map0008.bmp
map0009.bmp
map0010.bmp
map0011.bmp
(3)最初のビットマップを開く[ファイル]-[開く]-[ビットマップ地図]を選択して、最初のビットマップファイルを指定してください。
上の例では、map0000.bmp です。ほかのファイルを選択しないでください。(4)地図情報の設定
地図情報の設定画面になりますので、緯度経度を指定するほか、右下の、複数ビットマップの項目に横と縦のビットマップの数を入れてください。
上の例では、横が4、縦が3です。
なお、ここで指定する、左上と右下の緯度経度は、地図全体の左上と右下です。map0000.bmp のみのことではありませんのでご注意。
また、測地系を必ず設定してください。測地系はその地図(スキャンした場合は紙地図のどこかに記載しているはず)の緯度経度の表記の元になっている測地系です。
同じ緯度経度でも測地系が違えば、同じ場所ではなくなります!!
これを間違えると、以降のすべてのデータがおかしくなります。
日本の場合、古い地図ではTOKYOを使用している物が多く、新しい物ではWGS84またはJGD2000(測地成果2000)を使用している物が多いですが、新しくてもTOKYOを元にした緯度経度を記載している場合があります。十分注意してください。これで、地図を見ることができます。
<参考>
グレースケールについても同じように連結できます。
また、標高データとの重ね合わせも可能です。
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