測地系の変換誤差について(補足) |
ここでは厳密なお話を記載しています。 日常での使用ではこの誤差が問題になることはほとんどありません。 ■カシミールにおける測地系変換の誤差について カシミールでの測地系変換は数メートル程度の精度での変換になっています。 具体的には、変換パラメータによる幾何学変換を行っていますので、もとの測地系の歪みについてはその歪みを維持したまま変換します。 したがって、日本測地系(TOKYO)には北海道や九州・中国・四国などにおいて、最大9m(離島では数十mになることもあり)の測地網の歪みによる誤差がありますので、世界測地系への変換を行った場合もこの歪みを解消できません。 カシミールでは国土地理院が公開している tran96 変換プログラムと同様のアルゴリズムにより変換を行っています。 日本測地系の歪みを解消しつつ世界測地系に変換するには、国土地理院が公開している TKY2JGD プログラムを使用してください。 ■GPSのTOKYO測地系変換の誤差について GARMIN社などで使用されている TOKYO 測地系の変換パラメータは、国土地理院が推奨しているものとは異なったものが使用されています。 カシミールでの TOKYO 測地系の設定では、国土地理院が推奨しているパラメータを使用していますので、GPSでの値とは若干の違いが生じます。 カシミールでGPSと同じ変換パラメータを使用するには表示測地系を TOKYO(GPS) 測地系の設定にするか、GPSからのダウンロード時に TOKYO(GPS) を指定してダウンロードしてください。 |