スペースシャトル地形データ
Shuttle Radar Topography Mission (SRTM)


 Shuttle Radar Topography Missionはスペースシャトルに積み込んだレーダにより、全世界の詳細な立体地形データを作成すること目的としたミッションです。
 現在公開されているCバンドでの立体地形データには2種類あり、1つはSRTM-1と呼ばれる1秒メッシュ(約30m)の詳細なものと、もう一つはSRTM-3と呼ばれる3秒メッシュ(約90m)のものです。

 このデータの詳細は下記のページを参照して下さい。
http://www.jpl.nasa.gov/srtm/

 データを取得するには下記のサイトから行えます。2014年に公開された地形欠落が無い高品質のVer3です。ただしデータダウンロードは重いです。
 なお、下記でログインIDを取得する必要があります。
 https://urs.earthdata.nasa.gov//users/new
 
 Ver3とVer2.1のデータの違いはこちら。エベレスト付近。

SRTM1 Version 3
SRTM3 Version 3

必要なデータは、拡張子が .hgt.zip のファイルでそれ以外は不要です。

古いVer2.1のデータは下記にあります。この地形データはところどころデータが欠落しています。
http://dds.cr.usgs.gov/srtm/

 地形データは緯度経度で区切られた区画ごとにファイルになっています。
 カシミールでは上記のファイル同士を隣り合っていなくても自動的に接続しシームレスに使うことができます。ただし、SRTM-1とSRTM-3は接続できません。
 また、『スペースシャトル地図プラグイン』が必要ですので、ダウンロードしてインストールしてください。

Last updated 23.May,2018

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ヨーロッパアルプス山脈
マッターホルン付近。SRTM-3

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モンブラン山
シャモに付近より。SRTM-3を使用

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セントヘレンズ山
アメリカ。SRTM-1を使用

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天山山脈
SRTM-3を使用

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ロンキマイ山
南米アンデス山脈。SRTM-3を使用

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クリュチェフスカヤ山
カムチャツカ半島の最高峰。SRTM-3使用。


 SRTMの地形データを使用するには、下に書きました手順で使用してください。
 なお、ファイルの解凍やエクスプローラが使える知識が前提です。


  1. データをダウンロードします。
    新しいVer3のデータです。
    SRTM-1 1秒メッシュ 全世界
    SRTM-1 Ver3 2014
    SRTM-3 3秒メッシュ 全世界
    SRTM-3 Ver3 2014
    必要なデータは、拡張子が .hgt.zip のファイルでそれ以外は不要です。
    地形データのファイル名はその区画の左下の緯度経度になっています.

    古いVer2.1のデータは下記にあります。このデータは地形の欠落部分があります。
    アメリカ合衆国内(SRTM-1)1秒メッシュ
    SRTM-1
    北アメリカ(SRTM-3)3秒メッシュ
    SRTM-3 North America
    南アメリカ(SRTM-3)3秒メッシュ
    SRTM-3 South America
    ユーラシア大陸(SRTM-3)3秒メッシュ
    SRTM-3 Eurasia
    アフリカ・中東(SRTM-3)3秒メッシュ
    SRTM-3 Africa
    オーストラリア(SRTM-3)3秒メッシュ
    SRTM-3 Australia
    大洋州(SRTM-3)3秒メッシュ
    SRTM-3 Islands
    地形データのファイル名はその区画の左下の緯度経度になっています.
    これらのデータは本来、学術用途を主眼に置いて公開されていますので、ダウンロードする際は、相手方のサーバー負荷に十分に配慮し、また回線負荷を増大させるダウンロード専用ソフトを使わないようにしてください。
  2. ダウンロードしたデータを解凍し同一のフォルダに置きます。
    いずれもzipで圧縮されていますので、解凍してできた拡張子がHGTのファイルを同一のフルダにおいて下さい。
    同一フォルダ内のHGTファイルを自動的に結合して読み込みます。
    ただし、SRTM-1とSRTM-3は接続できませんので、最初に開いたファイルの解像度と同じファイルのみ結合します。

  3. 地図の開き方
    『スペースシャトル地図プラグイン』が必要ですので、ダウンロードしてインストールしてください。

    [ファイル]-[開く]-[地図]-[スペースシャトル地図]を選択しHGTファイルのどれか1つを選択します。
    どのファイルを開いても同一のフォルダにあるものはすべて結合しますので、表示結果は同じです。表示範囲も全世界ですので、どのファイルを開いても同じ結果です。いつも開く代表のファイルを1つに固定しておいた方が混乱しなくてすみます。

注意事項

Ver2.1の地形データはところどころデータが欠落しており、それらの部分は強引に補間表示させていますので、汚い部分があります。
Ver3のデータは欠落分が無くきれいですので補間処理は不要です。下記の補間機能をオフにしてください。
補間をしないように設定することもできます。次項参照。

この地形データでは”海”の区別ができません。海もすべて陸になっています。次項参照。

応用機能

  1. 補間表示の設定
    この地形データはところどころデータが欠落(測定不可)しており、それらの部分はオリジナルでは穴ぼこになっています。
    プラグインではデータ欠落部分を周りの地形から強引に補間しています。
    補間機能を停止するには、[ツール]-[スペースシャトル地図]-[地形データ設定]を開き、「データの欠落部分を補う」のチェックをはずしてください。

  2. 海の設定
    この地形データは海の区別がないため、海の部分も陸となってしまいます。
    そこで、設定した標高値以下を海とすることができるようにしてあります。
    [ツール] -[スペースシャトル地図]-[地形データ設定]を開き、「海を設定する」の項目で設定して下さい。ただし、海の部分も結構凸凹しているので綺麗な水面にはならないです。

  3. データの追加
    あとからダウンロードしたデータを先に使っていたフォルダに追加しても表示されないことがあります。
    このときは、[ツール]-[スペースシャトル地図]-[地形データ更新]を選択してください。

地形データ圧縮

 オリジナルのHGTファイルを圧縮してXEM形式(カシミール専用の形式)にすることができます。
 XEM形式にすると平均的に1/2以下に圧縮できます。

 以下の手順で圧縮できます。
  1. 地図を開く
     圧縮したい地形データ(SRTM-1またはSRTM-3)を開いた状態にします。

  2. 圧縮メニューを選ぶ
     [ツール]-[スペースシャトル地図]-[地形データの圧縮]を選ぶ。

  3. 保存先のフォルダ指定
     圧縮したXEMファイル(1つのHGTファイルが1つのXEMファイルになる)の保存先のフォルダを指定して下さい。

     [すでに圧縮済みの地形データは無視する] あとから追加したHGTファイルを再圧縮する場合に指定します。

     なお、XEMファイルにした場合、「欠落部分の補間」は変更できなくなります。現在の設定でXEMファイルにしますので、変更する場合はあらかじめ設定を変えて下さい。ただし、「海の設定」は変更できます。

  4. 圧縮の開始
     [次へ]をクリックすると圧縮を開始します。
     途中でキャンセルした場合は、それまで圧縮した分は有効です。

  5. XEMファイルの開き方
     圧縮が終わったらXEMファイルをカシミールに登録します。

     エクスプローラでXEMファイルの置いてあるフォルダを開き、すべてのXEMファイルを選択状態にします。(複数を選択するには[SHIFT]キーや[CTRL]キーを押しながらクリックする)
     それをドラッグ&ドロップでカシミールにドロップしてください。
     これで開けます。

     上記の登録は1回のみ行えばよく、次回から開く場合は、下記の手順で行ってください。

     [ファイル]-[地図を開く]で[標高データ(圧縮)]のカテゴリに登録されますので、それを選択する。
    • スペースシャトル地形データ SRTM-1 ←SRTM1
    • スペースシャトル地形データ SRTM-3 ←SRTM3
     また、ファイルを直接指定する場合は下記のDIMファイルになります。
     (カシミールのフォルダの下の DIM フォルダにあります)
    • BF2P8L4FB7B75-38WM2L23.dim ←SRTM1
    • BF2P8L4FB7B75-38W9AL25.dim ←SRTM3

※なお、XEMファイルを移動すると地図が表示されなくなりますので、そのときは、再度XEMファイルをドロップして登録して下さい。

※なんらかの理由でXEMファイルの登録を解除したいときは、[ファイル]-[地図の保存先・容量の設定]で「スペースシャトル地形データ」または「BF2P8L4FB7B75」を選んで削除してください。なお、XEMファイル自体は削除されませんので不要であればエクスプローラで削除してください。

参考事項

  1. ファイル名
    地形データのファイル名はその区画の左下の緯度経度になっています。

  2. 世界地名データ
    世界地名データは下記などあります。
    下記からどうぞ。
    世界地名データ

  3. 小縮尺データ(SRTM30)
    索引や広範囲の地勢を把握するためには、SRTM30(無料)を使用すると便利です。 山旅倶楽部の世界地図を索引代わりにしても便利です。

  4. パレット
     「世界地形用」というパレットを同梱してありますので、こちらに切り替えてお使いになると標高の高いところもよくわかり便利です。
     また、表示の設定で陰影を強調すると迫力がでます。

  5. 地図画像の入手
    標高データ(地形データ)だけではどこがどこかわかりにくいです。
    下記のタイルマッププラグインを導入してその中の「MapQuest」をお使いになれば、全世界の地図が使用できます。標高データの重ね合わせの機能を使用して、重ね合わせると便利です。
    詳しくはコチラをご覧下さい。
    またランドサットの衛星画像と重ね合わせると衛星写真も使用できます。
    詳しくはコチラをご覧下さい。


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