火星の地形データ
Mars Orbiter Laser Altimeter


1996年11月に打ち上げられた Mars Grobal Surveyer に搭載されている
高精度のレーザー高度測定器を使って、
火星の地形が極めて詳細に明らかになりつつあります。
2002年10月には1ピクセルあたり1/128度の高密度地形データが一般公開されました。
カシミール3Dで読むことが可能ですので、迫力ある火星の地形を楽しみましょう。

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Last updated 02.May,2010

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マリネリス渓谷の河口部分
かつては水か何らかの液体が巨大な渓谷からあふれ出ていたのであろうか。

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宇宙から見たタルシス高地
手前の太陽系最大の火山オリンポス山、背景に3つの巨大火山が並ぶ高原。北半球の平原を海で満たした。

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アルカディア平原に続く岬
火星の北半球はかつては海であったのであろうか。

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マリネリス渓谷
マリネリス渓谷は比高差10000mのヒマラヤ級の断崖がそそり立つ。

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火星の衛星画像を重ね合わせれば手軽にリアルに
火星の地形データを収録した本
注意! 下記に収録のデータは<地形強調バージョン>のため、緯度経度はめちゃくちゃです。
火星大接近2003夏 『ASTRO GUIDE 火星大接近2003夏』

カシミール3D本体と、火星の地形データのうち、1/32度メッシュ以下を収録しています。また1/128度メッシュのタルシス高地付近の4ファイルも収録。
アスキー \1,580
カシミール3D パーフェクトマスター編 『カシミール3Dパーフェクトマスター編』

カシミール解説本の第3弾 。
1/32度メッシュと1/4度メッシュの2種類の火星の地形データと、金星の地形データを収録しています。
実業之日本社 \2,600

 火星の地形データを使用するには、下に書きました手順で。
 なお、ファイルやエクスプローラが使える知識が前提です。
  1. 下記のデータをダウンロードします。
    ダウンロードできるデータは、下記のものです。
    通常は最大のものと1/4のものの2つを落とすとよいです。
    分母の数値が大きい物ほど細かいデータです。

    <緯度経度正確バージョン>
    カシミール3D Ver8.0.4.17985 以降でないと正確に表示できません.
    1/128解像度のデータ
    megt88n000hbm.xem〜megt44s270hbm.xem(全16ファイル/639,154kb)
    [megt88n000hbm.xem] [megt88n090hbm.xem] [megt88n180hbm.xem] [megt88n270hbm.xem]
    [megt44n000hbm.xem] [megt44n090hbm.xem] [megt44n180hbm.xem] [megt44n270hbm.xem]
    [megt00n000hbm.xem] [megt00n090hbm.xem] [megt00n180hbm.xem] [megt00n270hbm.xem]
    [megt44s000hbm.xem] [megt44s090hbm.xem] [megt44s180hbm.xem] [megt44s270hbm.xem]
    すべてのファイルをダウンロードしなくても使用可能です。部分結合可。
    1/64解像度のデータ
    megt90n000gbm.xem〜megt00s180gbm.xem(全4ファイル/196260kb)
    [megt90n000gbm.xem] [megt90n180gbm.xem]
    [megt00n000gbm.xem] [megt00n180gbm.xem]
    すべてのファイルをダウンロードしなくても使用可能です。部分結合可。
    1/32〜1/4解像度のデータ
    1/32解像度のデータ megt90n000fbm.xem (56232kb)
    1/16解像度のデータ megt90n000ebm.xem (15740kb)
    1/4解像度のデータ megt90n000cbm.xem (1203kb)

  2. ダウンロードしたデータを同一のフォルダに置きます。

  3. 地図の開き方
    カシミール3D Ver8.0.4 以降をご利用ください。これ以前では正常に読めません。
    • 1/128解像度のデータ
      1/64解像度のデータ
      XEMファイルをまとめてカシミールにドロップしてください。
      1つ1つドロップしてもOKです。すべて自動的に結合されます。
    • 1/32〜1/4解像度のデータ
      XEMファイルをそれぞれカシミールにドロップしてください。

    ※XEMファイルをドロップすると、自動的に[地図を開く]-[圧縮標高データ]に地図が登録されます。次回からはXEMファイルをドロップする必要はなく、メニューから開いてください。
    緯度経度正確バージョン → MOLA(Ver2) Topograophy 1/XX
    火星の衛星写真画像を読み込んで、重ね合わせを行うと、簡単にリアルな火星ができます。
    衛星写真画像はコチラ

地形データを開いた後の注意

 地形データを開いたら、以下の手順を実行してください。

  1. コチラにある mars.pal ファイルをダウンロードしてカシミールの palフォルダにコピーしてください。(右クリックで[対象をファイルに保存]でダウンロード)
  2. 地形データを開いたら、[表示]−[表示の設定]の[画面表示]の項目で、[縦横比を補正する]のチェックをはずしてください。これはすべての地図について一度実行してください。一度実行すれば記憶されます。
  3. [表示]-[パレットの設定]から[火星]のパレットを選択します。
  4. [表示]-[表示の設定]の[地形表現]から陰影度の強調を最大にします。

その他の注意事項

  •  1万メートル以上のパレットは設定できません。
  •  <緯度経度正確バージョン>では距離などは正しいはずです。なお、経度の180度〜360度までは西経の−180度〜0度までに置き換えて下さい。
  •  標高の数値は最低点を0mとしています。
  •  緯度経度正確バージョンで使用する場合、表示測地系は「Mars」にしてください。
火星の地形データのオリジナルはhttp://pds-geosciences.wustl.edu/missions/mgs/megdr.htmlにあります。
火星の地名などは下記を参照。 http://www.student.oulu.fi/~jkorteni/space/mars/maps/mapwithnames.jpg

火星探査機着陸地点
いずれも測地系は[Mars]です。
Mars Rover Spirit の着陸地点。南緯 -14'35'24 東経 175'18'00
Mars Rover Opportunity の着陸地点。南緯 -1'58'48 西経 -5'58'48

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