13.10.7  風景の詳細/効果

 このページでは、レンズフレアについて設定します。
 レンズフレアとは、太陽にカメラを向けたときに、レンズの内部反射で、円や六角形などの光が画面上に現れる現象です。逆光の風景ではこの効果を生かすと、とてもリアルな風景を描くことができます。
 レンズフレアの設定は、複雑なので、通常はライブラリの中から気に入ったものを見つけるか、それを少しいじって設定するのが楽です。

 レンズフレアは、以下のパーツの組み合わせで構成されています。
 

(1)グロー

 光源(太陽)の周囲にできる光です。
 光冠とは意味が違いますのでご注意。

(2)リング

 光源(太陽)の周囲にリング状にできる光です。

(3)スター

 光源(太陽)から放射状に光線が出て、星のような形に光る光です。

(4)環境光

 光源の周囲に薄く光る光です。

(5)セカンダリ

 光源(太陽)とレンズの中心を結ぶ線上に、円形やカメラの絞りの形でできる光です。これは複数できます。

(6)オフスクリーン

 光源(太陽)が画面の外にあった場合に、レンズフレアを描画するかを決めます。
 このチェックがされていると、画面外にあってもレンズフレアが描画されます。通常はこれははずしておきます。

(7)フレア強度

 フレアのかかり具合は、雲や山陰などで、太陽が隠れた場合、自動的に弱くなります。
 もし、手動で調整したい場合は、[自動]のチェックをはずして、スライダーで調整できます。
 

 それぞれの設定は、下のチェックボックスでON/OFFすることができます。
 また、詳細な設定は右側のタブシートで行います。

 レンズフレアのプレビューは多少重くなるので、スイッチがついています。プレビューを見たい場合は[プレビュー]を押してください。


詳細設定

 レンズフレアの設定は、グラデーションパターンを組み合わせて行います。
 グラデーションパターンの設定方法は、各コントロールの上矢印の「マーカー」を使って行います。
 マーカーをクリックすると、色を変更することができます。また、マーカーを動かすことでグラデーションパターンが変化します。ただし、両端のマーカーは動かせません。マーカーを追加したい場合は、マーカーのないところでクリックしてください。また、マーカーを削除したいときは、マーカーをコントロールの外にドラッグしてください。

 グラデーションパターンには以下のパターンがあります。
 

(a)リング状色

 内側から外側に向かってリング状に変化する色を設定するパターンです。

(b)リング状透明度

 内側から外側に向かってリング状に変化する透明度を設定するパターンです。このパターンは輝度のみを参照しますので、色を付けても意味がありません。輝度の高いほど不透明になります。通常はグレースケールで設定します。

(c)放射状色

 反時計回りに0度から360度まで、放射状に変化する色を設定するパターンです。

(d)放射状透明度

 反時計回りに0度から360度まで、放射状に変化する透明度を設定するパターンです。このパターンは輝度のみを参照しますので、色を付けても意味がありません。輝度の高いほど不透明になります。通常はグレースケールで設定します。

(e)放射状サイズ

 反時計回りに0度から360度まで、放射状にサイズを設定するパターンです。このパターンは輝度のみを参照しますので、色を付けても意味がありません。輝度の高いほどサイズが大きくなります。通常はグレースケールで設定します。
 

 各パーツの詳細設定は以下の通りです。
 
(1)グロー

 リング状色、リング状透明度、放射状サイズを組み合わせて設定します。
 グローは、あまりきつくならないように透明度を加減するのがコツです。

(2)リング

 リング状色、リング状透明度、放射状サイズを組み合わせて設定します。
 かならずしもリングを作る必要はありません。また、リングの透明度は薄くした方がリアルです。

(3)スター

 リング状色、リング状透明度、放射状サイズを組み合わせて設定します。
 また、光線の数、光線の鋭さ、光線の異方性を設定します。光線の異方性は、光線毎に鋭さが変化するかしないかの設定です。異方性が大きくなるとこの違いが大きくなってきます。
 光線の長さについては、放射状サイズを使って設定します。ライブラリの例を見てください。

(4)環境光

 リング状色、リング状透明度、放射状サイズを組み合わせて設定します。
 環境光は薄い光なので必要ない場合が多いです。

(5)セカンダリ

 セカンダリは、複数個作ることができます。
 1つのセカンダリはリング状色、リング状透明度、放射状色、放射状透明度、放射状サイズを組み合わせて作ります。
 セカンダリの出現位置を決めるには、レンズ位置を調整します。0でレンズの中心、1000で光源の位置になります。
 セカンダリを1個追加するには、[新規作成]を押します。また、セカンダリを削除するには、[削除]を選択してください。また、セカンダリの設定をコピーするには、[コピー]と[貼り付け]を使用します。


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