金星の地形データ
Magellan altimetry and radiometry data


Magellan altimetry and radiometry dataによる金星の地形データをカシミール使うための手順です。

金星のデータは火星のデータのように緻密ではありません。これは分厚い金星の大気を通して地形を測定するために、火星のように精度の高いレーザは使えず波長の長い電波を使用しているためです。したがって、ブロック状のノイズやデータなしの部分などがあることをご承知ください。

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Last updated 02.May,2010

低〜中緯度地域
低〜中緯度地域(部分)

北極地域
北極地域(部分)

南極地域
南極地域(部分)

 金星の地形データを使用するには、下に書きました手順で使用してください。
 なお、エクスプローラが使える知識が前提です。


  1. まずは下記の場所からデータをダウンロードします。
    ダウンロードできるデータは、下記の3種類です。
    緯度方向で南北66度以内の地域と極地方がそれぞれ収録されています。

    緯度66度以内のデータ
    赤道を中心に北緯66度以南、南緯66度以北のデータです。
    venus_mid.xem (28415kb)
    北極地方のデータ
    北極地方のみのデータです。(緯度経度は正しくありません)
    venus_north.xem (4196kb)
    南極地方のデータ
    南極地方のみのデータです。(緯度経度は正しくありません)
    venus_south.xem (3477kb)


  2. 地図の開き方
    カシミール3D Ver7.62 以降をご利用ください。これ以前では正常に読めません。
    • XEMファイルをそれぞれカシミールにドロップしてください。

    ※地形データを開く前に湖データファイルを閉じてください。閉じないと表示に時間がかかる場合があります。
    ※XEMファイルをドロップすると、自動的に[地図を開く]-[圧縮標高データ]に地図が登録されます。次回からはXEMファイルをドロップする必要はなく、メニューから開いてください。


地形データを開いた後の注意

 地形データを開いたら、以下の手順を実行してください。

  1. コチラにある venus.pal ファイルをダウンロードしてカシミールの palフォルダにコピーしてください。(右クリックから[対象をファイルに保存]でダウンロードします。)
  2. 地形データを開いたら、[表示]−[表示の設定]の[画面表示]の項目で、[縦横比を補正する]のチェックをはずしてください。これはすべての地図について一度実行してください。一度実行すれば記憶されます。
  3. [表示]-[パレットの設定]から[金星]のパレットを選択します。
  4. [表示]-[表示の設定]の[地形表現]から陰影度の強調を最大にします。

その他の注意事項

  •  1万メートル以上のパレットは設定できません。
  •  極地方を除いて緯度と経度はある程度合っています。金星の直径はほぼ地球と同じことから、距離についてもだいたい近い値になります。
  •  極地方の表示では緯度経度は正しくありません。
  •  パレットや地形表現をいろいろ変えてみると、さまざまな地形が浮き出てきます。
金星のデータのオリジナルは下記にあります。
http://pds-geosciences.wustl.edu/missions/magellan/gxdr/index.html

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