マニュアル

 

もくじ

 

地図画面

地図の操作
地図はスワイプするとスクロールできます。
ダブルタップもしくは、ピンチアウト/インで拡大縮小が可能です。
指一本でのズームにも対応しています。地図画面で、指を一回タップして、もう一度タップすると同時に上下に動かすと、拡大縮小可能です。
右上のコンパスマークをタップすると、コンパスが赤くなり、地図の北を上にするか、地図を画面の向きに合わせるか、切り替えることができます。

地図の情報
地図の中心の十字マークには、その真ん中の標高値を表示します。
地図中心の座標情報を表示するにした場合は、十字マークの位置情報(緯度経度やUTM座標、MGRS(UTMグリッド)など、設定による)を大きく表示します。初期状態では表示されていません。-[地図中心の位置情報]で表示ON/OFF可能です。座標の形式は、-[座標の形式]で以下のいずれかから設定できます。

GPSの情報
GPSをONにした場合は、赤いコンパスマークが表示されて、現在位置と向きを表示します。
コンパスマークは、GPSの受信状態(位置精度)によって、赤色>オレンジ色>黄色>グレーに変わります。
赤色がもっとも位置精度がよく、グレーはかなり悪い状態になります。

表示の切替
スケール表示、十字マーク、標高表示、コンパスマークは、メニューで消すことが可能です。
右上または左上の緯度経度の表示部分をタップすると、緯度経度の詳細が表示できます。この表示はコピーして他のアプリに貼り付けることができます。

ボタンの操作
ボタンはGPSをONにします。ON状態で押すと現在位置を常に地図中心にします。
このボタンが出ている状態は現在位置を常に地図中心にします。もう一度押すとGPSがOFFになります。
ボタンは、ズーム操作をします。初期状態では表示されていないので、メニューの[ズームボタンの表示]で表示できます。

ボタンは2つ以上の地図を重ねている場合で、背景の陰影の濃さや、地図の透明度などを変更できます。
一部の地図では、図名ボタンが付きます。同じ地図で年代が違うものなどを素早く切り替えるのに使用できます。
メニューの[地図履歴ボタンを表示]は地図履歴を表示します。
地図履歴は、地図を切り替えた時や、場所を大きく移動したときに自動的に記録されます。
前に表示していた地図や、場所に戻りたいときにリストをタップすれば戻ることができます。

ボタンは、現在の中心を中心にして、ARモードで地図を表示します。
ARモードについては、後で解説します。
ボタンは、組み込みのモデルや、インポートしたトラックやポイントを表示するためのボタンです。
後で解説します。



片でのズーム操作
両手が使えない場合、片手でもズーム操作が可能です。
なお、ズームボタンでのズーム操作も可能です。表示させるには、メニューの[ズームボタンの表示]をONにしてください。

■ズームイン・ズームアウト
指一本で、2回タップします。2回目のタップ時にそのまま画面をスワイプすると、ズームイン、ズームアウトが可能です。


■ズームイン
上記が難しい場合は、他にも方法があります。指一本で、2回タップするとズームインが可能です。


■ズームアウト
一方、ズームアウトは、指2本で、1回タップするとズームアウトが可能です。


地図は、斜め表示の疑似3Dが可能です。
地図上で二本指で縦にスワイプしてください。地図が斜めになっていきます。
この状態でスクロール可能です。
方向を変えるには、指をスワイプしながら回転させてください。

メニュー

メニューは縦スワイプでスクロールできます。

地図や、GPSメニューなどは、画面に入りきれない場合、スクロールできますので、スクロールしてください。
とくに、地図の[その他]のメニューはとても長いので、スクロールしないと選択できない物があります。



ベースマップ

地図画面のベースマップは初期状態でAppleMapです。
GoogleMapを使用したい場合は、GoogleMapをベースマップにする必要があります。
[地図]-[GoogleMapの使用]でアプリを再起動してください。
AR画面では上記の設定は関係ありません。

通知機能

現在、通知するものはありません。


 

地図を見る

下記の地図を使うことができます。
から使う地図を変更できます。

地図履歴
-[地図履歴]から、地図履歴を表示できます。


地図履歴は、地図を切り替えた時や、場所を大きく移動したときに自動的に記録されます。
前に表示していた地図や、場所に戻りたいときにリストをタップすれば戻ることができます。


 

地名や山名、位置座標を検索する

地名や山名、緯度経度、UTM座標、MGRS(UTMグリッド)を検索してその場所にジャンプできます。
メニューから、地名や山名、の名前やよみの語句を入力してください。
よみがなでも検索できます。
 「ふじさん」
また、空白で区切ることで、AND検索が可能です。すべてのキーワードに一致する検索結果だけ表示できます。
 「富士 やま」
住所でも検索できます。
緯度経度を直接入力することもできます。
 「35.123/135.951」
度分秒の場合は.で区切ってください。
 「35.12.34/135.59.59」
UTM座標の場合は、ゾーン、X座標、Y座標をスペースで区切ってください。
 「52S 750780 3608854」
ゾーンの最後の文字は緯度バンドとしてください。北半球、南半球を示すNまたはSではありません。
MGRS(UTMグリッド)の場合は、メートル単位または10メートル単位をサポートします。スペースは入れずに一続きに入力してください。
 「52SGB5078008854」



検索結果をタップすると、その場所の地図が表示されます。
検索した位置は地図上に赤い丸のアイコンが表示されます。

をタップすると、検索範囲を切り替えられます。全国か表示している地図の範囲を切り替えます。
「コンビニ」のなど検索範囲を絞り込みたいときに便利です。





 

カスタムマップを使用する

カシミール3Dなどから、カスタムマップ形式で切り出した地図を使用できます。
自作の地図や、スキャンした地図などを使うことができます。
AR画面で見ることで、プロジェクションマッピングのように使えます。

あらかじめカシミール3Dなどで地図を用意しておきます。

切り出したい範囲をカシミール3Dの[編集]-[選択範囲を決める]で選択します。
[ツール]-[マップカッター]-[切り出し]で、切り出しを行います。
ここで、出力形式は、[GARMIN/Google KMZ形式]を選んで、[1つのKMZファイルにまとめる]のチェックをつけてください。
ファイル名を適当な名前に決めます。
分割数はいくつでもOKですが、1つの画像のサイズが256x256程度にすると効率がよいです。

出力先フォルダを確認します。
OKを押します。


でき上がった、KMZファイルをスマホに転送します。転送方法は次のいずれかです。
読み込んだカスタムマップの一覧は、-[カスタムマップ]で操作できます。
マップを選択するか、複数選択してメニューを表示できます。

カスタムマップをたくさん表示させると、地図操作が重くなることあります。
表示させていなければ、いくら登録してあっても問題ありません。

カスタムマップの白色は透明色として、背景の陰影が透けて見えます。
背景を白にしたい場合は、地図を「地理院地図(平面)」などの白背景のものにしてください。

カスタムマップはAR表示でも表示できます。


富士山の地質図を取り込んだ例
出典:高田亮・山元孝広・石塚吉浩・中野俊(2014)富士火山地質図第2 版(Ver.1),地質調査総合センター研究資料集,no.592,産総研地質調査総合センター.


 

AR表示

AR表示機能を搭載しています。
高精細な地形をARで目の前にあるように表示することができます。
表示可能なすべての地図(GoogleMapを除く)をAR表示できます。都市断層図、空中写真も3D地形上で見られます。
現在位置も表示できます。
地図の方位を実際と合わせることができます。そのためには、地図画面で、をタップして、地図の方位をスマホの向きに合わせる状態にしてから、ARを起動してください。

<注意>
AR表示機能を使用するには、下記の条件が必要になります。
条件が満たされていない機種ではご利用できませんので、ご了承ください。

<注意>
AR機能を使用すると電池をたくさん消費します。
充電がすぐにできない環境での使用にはご注意ください。




AR表示機能を使用するには、地図上の任意の場所で、をタップしてください。
[単独またはホストで使用]を選んでください。

操作方法

AR表示するには、そばにある机の上や床の上に、地形を置きます。

写真と動画の撮影

ARモードの画面を撮影することができます。

画面の説明

AR表示画面の構成は次のようになっています。

地名の表示

組み込み済みの地名が表示されます。
地名を表示したくない場合は、-[AR]メニューの[地名を表示]をOFFにしてください。

ポイントの表示

作成したポイントや、他のアプリからGPX形式でインポートしたポイントが表示できます。
-[AR]メニューの[ポイントの表示]でON/OFFできます。


ポイントはAR画面上でタップすることで、編集メニューを出すことができます。

トラックの表示

他のアプリからGPX形式でインポートしたトラック(軌跡)が表示できます。
-[AR]メニューの[トラックの表示]でON/OFFできます。

方位の表示

地図の向きを北向きでARを起動した場合は、地形の四隅に東西南北の方位が表示されます。



地図の向きをスマホの向きに合わせた状態で起動した場合は、画面上部に度単位での詳細な方位表示になります。



方位を表示したくない場合は、-[AR]メニューの[方位を表示]をOFFにしてください。

ピープルオクルージョン

A12以降のチップを搭載している機種では、ピープルオクルージョン機能が使用できます。

ピープルオクルージョンは地形模型より手前にある人や手などが、手前に見えるようになります。
この機能のON/OFFは設定メニューで可能です。

建物の表示

画面の左のを押して建物を含めた3Dの表示を有効にすることができます。

建物はだいたいの大きさで表示されますので、細かい部分は省略されています。
また、東京タワーやスカイツリーなどは表示されません。
建物はデータが整備されている都市が限られているので、データが無い場所ではボタンが表示されません。
また、縮尺が小さくなる場合やオフラインでは表示されません。
建物はPLATEAUのデータを使用しています。

-[建物外形]メニューの[色分け]で、建物の色を下のように変えられます。


ARの動きについて

AR機能はApple社の機能を使用しています。
ARでのスマホの動き検出は、スマホのカメラや各種センサーによって行われるため、暗い場所や、背景が壁紙などの連続模様の場所では、動きがおかしくなり、地図がどこかに飛んでいってしまうことがあります。



 

AR表示(複数のユーザでの共有)

複数のスマホで、同じ地形とモデルを見ることができます。
あたかも実際に机の上に地形模型が置かれているものを、みんなで見ている感じになります。
みんなで地形を検討したり、コースのレビューをしたりといった使い方ができます。
<注意>
この機能を使うにはiOS12以降がインストールされている必要があります。


ホストになっているスマホで、ポインタを動かせば、他のスマホの画面でもポインタが動きます。
ポインタで地形などを説明すれば、複数のスマホで共有できます。
ホストになっているスマホで、ポイントやトラックを表示させれば、他のスマホの画面でも表示されます。

ホストでの使い方

ホストとなるスマホでの使用方法は、単独での使用方法と同じです。
AR表示機能を使用するには、地図上の任意の場所で、をタップしてください。
[単独またはホストで使用]を選んでください。
ホストになるスマホでは他のスマホよりも先にAR表示させておくことをお勧めします。

ホストに接続する使い方

ホストのスマホに接続して同じ地形やモデルを見たい場合は、次のようにします。
AR表示機能を使用するには、地図上の任意の場所で、をタップしてください。
[近くのホストに接続]を選んでください。



 

モデル

地形模型の上に表示できるモデルです。
組み込みのものと、『スーパー地形』アプリなど、他のアプリからインポートしたポイントやトラックなどがあります。

組み込みモデル

あらかじめ組み込まれているものです。
選択すると表示されます。
消すには、もう一度選択するか、他のモデルを選択してください。

ポイント

地図上でポイント登録したい場所を中心にして、-[ポイントの記録]で任意の場所にポイントを記録できます。
AR画面上でもポイントを記録できます。
また、『スーパー地形』アプリなどの他のアプリからGPX形式でインポートすることもできます。

-[ポイントの一覧]でポイントの一覧を表示できます。

ポイントをタップすると下記のメニューが表示されます。
左側のチェックマークにチェックすると、から、複数のポイントに対する操作が可能です。


トラック

『スーパー地形』アプリなどの他のアプリから、GPX形式でインポートしたものが使えます。
旅行の軌跡、飛行機の軌跡など、をAR上で見ることが可能です。

トラックをタップすると下記のメニューが表示されます。

左側のチェックマークにチェックすると、から、複数のトラックに対する操作が可能です。




 

『スーパー地形』アプリとの連携


iPhone/iPadアプリの『スーパー地形』を使うと、『スーパー地形』で記録したトラックや、ポイントを簡単に本アプリに転送して起動できます。


 

ご利用にあたって

本アプリを運用した結果については、著作権者、開発者は一切の責任を負いません。

初回起動時に「位置情報サービスの使用を許可するか?」という表示が出ますが、許可としてください。現在位置を表示するのに使います。

国土地理院の地図やデータについては、国土地理院のサービス変更や規約変更などに伴って、利用できなくなる場合があります。

地理院地図の二次利用は「地理院地図」の利用規約に基づいてください。
国土地理院コンテンツ利用規約
本アプリに関するご質問や、サポート情報の入手は下記よりお願いします。
「AR地形模型」のページ

 

よくある質問と答え

Q:ARを使うと地図を飛んで行ってしまいます

AR機能はApple社の機能を使用しています。
ARでのスマホの動き検出は、スマホのカメラや各種センサーによって行われるため、暗い場所や、背景が壁紙などの連続模様の場所では、動きがおかしくなり、地図がどこかに飛んでいってしまうことがあります。

Q:ARで地図が細かく動きます。

ARでのスマホの動き検出の誤差に起因します。
ボタンをタップして、地図の縮尺を大きくすると、振動が防げます。 また、暗い場所や、背景が壁紙などの連続模様の場所を避けてください。

Q:ARで地図の方向を実際に合わせたい。

ARにする前に、地図の画面で、コンパスをタップして赤くして、地図をヘディングアップにしてください。
この状態でARにすると、地図の方位と実際の方位が合います。

Q:電池の減りが激しい

AR機能を使用すると電池をたくさん消費します。
充電がすぐにできない環境での使用にはご注意ください。

Q:現在位置が表示されません

スマホの[設定]から、[プライバシー]-[位置情報サービス]を開けてください。
「AR地形模型」の項目で[使用中のみ許可]を設定してください。

Q:撮影した写真が「写真」に表示されません

スマホの[設定]から、[プライバシー]-[写真]を開けてください。
「AR地形模型」の項目で[写真のみ追加]にチェックを入れてください。
もう一度、撮影してください。

Q:キャッシュとはなんですか?

アプリ内部で表示を高速にするために使用する一時保存領域です。地図表示がおかしい場合は、設定メニューからキャッシュの全削除を行ってください。

Q:iPadで使用できますか?

使用できます。本アプリはユニバーサルアプリですので、iPhoneでもiPadでも使用可能です。
iPad/iPodの一部の機種(WiFiモデルなど)には、GPSが搭載されていません。
この場合、極めて粗い位置の表示しかできません。

Q:iPadのスプリットビューに対応していますか?

対応しています。

Q:iPhoneを横向きにすると地図メニューの下が切れます

地図メニューなどはすべてスクロールできます。横向き画面で下が切れているときは、スクロールしてください。

Q:海外でも使用できますか?

使用できますが、対応している地図はGoogleMapとOpenStreetMapになります。

Q:AR表示で明るさが明るくなったり暗くなったりする

太陽の方向を時間とともに変化させる設定になっています。
見にくい場合などは固定の方向に変更してください。
-[AR]メニューの[太陽の方向]で変更できます。
[左側から]にすると常に陰影が強調されてお勧めです。

Q:地名の追加はできますか?

組み込み地名のデータについては編集機能はありません。

Q:地図の向きを自由に変えられますか?

変えられます。
[設定]メニューから、[北を上に][進行方向を上に]の両方のスイッチをOFFにしてください。
地図画面の上で、二本指でスワイプしながら画面を回転させると、地図が回転します。


 

著作権表示

AR地形模型 著作権者:Tomohiko Sugimoto
Ver2.7 (C)2024

「測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 5JHs 900」
「測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 4JHs 558」
「測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 3JHs 665」
「測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 2JHs 742」
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の基盤地図情報を使用した。(承認番号 令元情使、 第844号)」
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地名・公共施設)を複製したものである。(承認番号 平27情複、 第1269号)」
GoogleMap SDKを使用
海外の3D地形表示にはMapzenを使用(下記参照)
https://github.com/tilezen/joerd/blob/master/docs/data-sources.md
* Mapzen
* ArcticDEM terrain data DEM(s) were created from DigitalGlobe, Inc., imagery and funded under National Science Foundation awards 1043681, 1559691, and 1542736;
* Australia terrain data © Commonwealth of Australia (Geoscience Australia) 2017;
* Austria terrain data © offene Daten Österreichs – Digitales Geländemodell (DGM) Österreich;
* Canada terrain data contains information licensed under the Open Government Licence – Canada;
* Europe terrain data produced using Copernicus data and information funded by the European Union - EU-DEM layers;
* Global ETOPO1 terrain data U.S. National Oceanic and Atmospheric Administration
* Mexico terrain data source: INEGI, Continental relief, 2016;
* New Zealand terrain data Copyright 2011 Crown copyright (c) Land Information New Zealand and the New Zealand Government (All rights reserved);
* Norway terrain data © Kartverket;
* United Kingdom terrain data © Environment Agency copyright and/or database right 2015. All rights reserved;
* United States 3DEP (formerly NED) and global GMTED2010 and SRTM terrain data courtesy of the U.S. Geological Survey.