5.5 地図の表示設定
(1)表示設定
経線や緯線を表示するか、県境を表示するかなどの地図の表示の設定は[表示]-[表示の設定]を選択するか、ボタンを押すと行えます。
設定項目は以下の通りです。
地名表示 地名データの表示をするかしないかの設定です。 [ピックアップ表示]にすると、地名のアイコンだけが表示され、マウスを近づけたときだけ地名が表示されます。
[レイヤーの選択]では、表示する地名のレイヤーを指定できます。[自動選択表示]にした場合はレイヤーの大きい順に、地名が重ならないように自動的に地名を選択します。[レベル2以上を表示]などにした場合は、レベル2〜5までの地名が表示されます。レイヤーは大きいものほど重要な地名になります。
[カスタム設定]では、表示する地名のレイヤーを種類毎にカスタマイズできます。地名の種類毎に、どのレベルを表示するかを設定して、オリジナルの設定を作成できます。
地名の色・フォント 地名の種類ごとにマークとフォント、色などを設定できます。
設定したい地名の種類を左のリストで選択し、右のプロパティでマーク、表示するかしないか、フォント、色などを設定できます。また、ユーザ定義の10種類は、種類の名称を変えることが可能です。ポップアップ 地名にマウスを近づけたときに表示される、ポップアップの色とフォントを設定します。 地形表現 地図の標高の塗り分け単位を何メートルにするかを設定します。
また、レリーフ表示にすることもできます。
レリーフ表示には3種類あります。以下の違いです。
[陰影優先]陰影を優先して立体感を強調した表現
[方位優先]傾斜の方位を優先して陰影を付けた表現
[傾斜優先]傾斜の角度を優先して陰影を付けた表現。微地形の強調に便利です。[レリーフ等高線]は段彩図で塗り分けたものをレリーフ表現します。等高線をよく判別できます。
[光の方向]はレリーフの光を当てる方向を選択します。
[陰影の強度]陰影の強度を調整します。[標準]ボタンを押すとデフォルト値になります。
[標高の強調]標高を実際より誇張します。レリーフで[陰影優先]と[傾斜優先]のときに効果があります。
[標高データと地図画像の合成表示]をチェックすると、標高データと地図画像などのビットマップ地図を重ねている場合(MAT地図)に、合成して表示できます。
なお、合成表示はフルカラー地図表示時のみ可能です。また、地図表示速度やカシバードのプレビューが重くなることがあります。
地図画像以外の一般的なビットマップ地図とも合成できます。この場合、(R,G,B)=(255,255,255) 色が透明色になります。
「山旅倶楽部」の地図など、元の地図データの使用許諾の関係で、この機能が使えない場合があります。
[地図画像の透過率]地図画像と標高データを重ね合わせているときに、地図画像の透明度を変えることができます。
地図画像 『地図画像プラグイン Ver2.0a12』以降のバージョンで読み込んだ地図画像に対してのみ使用できます。 なお、地名の後ろにある等高線などは表示できません。
そのような等高線が必要な場合は、『地図画像プラグイン』で地図を読み込む際に、表示のON/OFFの選択を行ってください。『地図画像プラグイン』で設定した場合は、地名背景の等高線も切れずに表示できます。(ただし、後から表示OFFの地図要素を表示させることはできません。
経線・緯線 経線と緯線を表示するかしないかの設定です。
間隔も設定できます。[経線・緯線の色]
経線・緯線の色をリストのなかから選択します。[間隔の簡単設定]
あらかじめ設定された間隔で経線・緯線を表示できます。[線種][線幅][色]
線種、線幅、色を設定できます。線幅はリストにない幅も入力設定できます。磁北線 磁北線を表示するかしないかの設定です。
間隔も設定できます。
磁北線の算出は日本付近では国土地理院の近似式(2000年)を採用し、それ以外では汎用的な近似式を使っています。誤差を内包していますので、ご承知の上お使い下さい。とくに日本以外では1〜3度以上誤差が出る場合があります。
[磁北線の色]
磁北線の色をリストのなかから選択します。[間隔の簡単設定]
あらかじめ設定された間隔で磁北線を表示できます。[線種][線幅][色]
線種、線幅、色を設定できます。線幅はリストにない幅も入力設定できます。
GPS GPSのルートデータとウェイポイントの表示、非表示の設定、マーク、フォント、色などの設定を行います。 ウェイポイントについては、[名前を表示]にすると、名前を地図上に表示します。[名前をピックアップ表示]にすると、マウスがフォーカスしたときだけポップアップして表示します。
[ローカル時刻を使用]
GPSデータ編集などに表示される時刻を現地時刻にするか、UTCで表示するかを設定できます。[ファイルを開くときデータ位置へ移動]
GPSファイル(GDB)を開いたときに、GPSデータの最後の位置に自動的に移動するかどうかを設定できます。
GDBファイルとそれ以外(KMLやGPXなど)を区別できます。アイコン 各種デフォルトのアイコンを設定します。
デフォルトで使用されるものをカスタマイズしたいときに設定してください。なお、断面図のアイコンは断面図の[設定]の中にあります。
可視マップ [可視域を半透明表示する]
可視エリアを半透明表示して、下の地図を透けて見えるようにします。市販地図ソフトから切り出した地図の上に可視マップを重ねるときなどに威力を発揮します。[可視域の色]
可視域の色を設定します。画面表示 [計算範囲を表示する]
可視マップの計算を行った範囲を赤い線で表示します。[選択オブジェクトをブリンクする]
地名の編集や、GPSデータの編集で選択されたデータを地図上でブリンクします。うるさく感じるようであれば、このチェックをはずしてください。[大きいツールバー]
ツールバーの大きさを設定します。[複数の地図ウインドウで表示位置を連動させる]
地図ウインドウを2つ以上開いているときに、1つのウインドウで地図を動かした時に、他の地図の表示位置も同じ位置に連動して動くようにします。[ホイールの拡大縮小の方向をGoogleMapと同じにする]
マウスホイールを回したときに、拡大縮小する方向をGoogleMapと同じ方向にします。[ホイールによる自動ズームを有効にする]
マウスホイールを回して縮尺を切り替えた時に、各縮尺の等倍の位置に自動的に合わせます。これを外したときは、ホイールの動きに合わせて等倍以外の位置も有効になります。[地図のドラッグ操作に慣性スクロールをつける]
マウスで地図をドラッグしたときに、マウスを話してもしばらく地図が動き続けます。大きく位置を変えたいときに便利です。[リンクアイコンを表示する]
地図上にリンクのアイコンを表示します。[県境を表示する]
県境を表示するかしないかを設定します。
なお、県境のデータはデジタイザで読み取ったものですので、誤差が大きくなっています。悪しからず。[湖アイコンを表示する]
地図上に湖のアイコンを表示します。[縦横比を補正する]
地図の緯度方向と経度方向の比を補正します。
補正しないものはメッシュ1マスが1ドット角(またはその正数倍)になりますので、間延びした形になります。しかし、可視エリアを1メッシュ単位まで調べる必要があるときは、縦横比を補正して表示すると、緯度方向に圧縮される分だけデータが失われることになりますので都合が悪くなります。[県境の色]
県境の色をリストのなかから選択します。[データなしの色]
地図のないときの海の色を選択します。カシバード [自動縮尺変更を可能にする]
カシバードの高度に応じて、縮尺を自動的に変更します。メモリをたくさん使いますので、512MB以上の搭載メモリを推奨します。なお、手動での変更も可能です。
ただし、縮尺が設定されている地図が必要です。[手動縮尺変更のみ]
縮尺変更可能な地図の場合に、カシバード上で右クリックの[縮尺]メニューから縮尺変更できます。[地図の縮尺に一致させる]
カシバードの地図縮尺と地図画面の縮尺を合わせます。地図の縮尺を変えるとカシバードも変更されます。(2)パレットの選択
表示している地図の色はパレットファイルにより塗り分けていますので、パレットファイルを変更することにより表示色を変えることができます。パレットファイルは拡張子 PAL の付いたファイルで、いくつかのパレットファイルがあらかじめ付属しています。
これらのパレットファイルを選択するには、[表示]-[パレットの選択...]またはボタンを押して一覧表示の中から選択することができます。
パレットには、[標高データパレット]と[地図画像パレット]があります。
・標高データパレット
標高データを単独で使用したとき、また地図画像などのビットマップ地図と合成したとき、背景に使われるパレットです。標高単位での塗り分けができます。
編集機能によりユーザが変更することもできます。
[編集]パレットを編集するときに選択します。
パレットは無限段階に標高の色を設定できます。ただし、最低、海と2つの標高を指定しなくてはなりません。また、標高は低いものから高いものの順に並んでいる必要があります。
指定した標高以外の色は自動的に補間されます。[新規作成]
新しいパレットを作成するときに選択します。
[削除]
パレットを削除するときに選択します。
・地図画像パレット
『カシミール3D解説本シリーズ』の地図、『ウォッちず』、国土地理院の『数値地図25000/50000/200000(地図画像)』を使用したときに設定できるパレットです。『地図画像プラグイン Ver2.0a12』以降のバージョンで読み込んだ地図画像に対してのみ使用できます。
編集機能によりユーザが変更することができます。
[デフォルトの色を使う]
地図画像にもともと設定されている色をパレットに使います。
[タイトル]
パレットのタイトルを入力します。
保存したパレットは、このタイトル名で呼び出すことができます。
[保存]
作成したパレットをタイトルの名前で保存します。
[削除]
パレットを削除するときに選択します。
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