計算仕様の設定

 カシミールでは、展望図、風景CG、断面図、可視マップ等の計算をするときに、地球大気の気差の影響を考慮して計算を行います。
 この気差の影響など、計算仕様を決める設定が[表示]-[計算仕様の設定]にあります。

(1)気差の設定
 気差の影響を設定します。
 設定の方法は2種類あり、1つは[気差を含んだ地球半径の倍数で設定]する方法です。この場合、地球半径に掛ける倍数を入力してください。電波などでは4/3倍を入れることが多いです。
 もう1つは、気温と標高で設定する方法です。通常は視点の位置の気温と標高を入力すればOKですが、必ずしもこれで正解というわけではありません。見通し線上の気温と標高の影響が大きい場合もあります。

(2)見通し判定での近傍地形の影響
 見通しを判定する際に、ごく近傍の地形を無視するかどうかを設定します。近傍地形を無視しないと、わずかな山頂位置のずれ(地形データの誤差のために山名データと地形データの山頂がずれる現象)によっても、「見えない」と判定されます。
 また、山頂が広い山では、自分自身の山頂の影響で、「見えない」と判定される山が出てきます。
 これらの影響を除きたいなら、[近傍地形は無視する]を選択してください。

(3)樹木の影響
 カシバードや見通し判定の計算を山岳展望の用途に使う場合、手前の尾根の樹木による影響が無視できないことがあります。
 そのような場合に、地面の標高を樹木の分だけ上昇させて計算することが可能です。
 この効果を使うには、[樹木の影響を加味する]にチェックを入れます。また、[詳細設定]を押すと、森林限界の標高と、樹木の高さ、変曲点の標高を設定することができます。
 また、変曲点から森林限界までの樹木高の変化曲線を選べます。


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