14.3  レイヤーの利用

 レイヤーは、ちょっとしたムービーを作る場合は使わなくてもすみますが、複雑なムービーを作る場合は、なくてはならない機能です。
 レイヤーを使用すると、カメラの動きだけ、雲の動きだけ、とそれぞれを独立してキーフレームを設定できるようになります。もし、レイヤーがないと、カメラの動きが変わる点と雲の動きが変わる点を同じにしないとキーフレームを登録できなくなります。
 

(1)レイヤーの作成

 レイヤーは、最初から1つだけ作成されています。
 レイヤーは1つだけだと意味がありませんので、もう1つ新しく作成しましょう。

(a)レイヤーの作成

 タイムチャートのレイヤー項目のところに▼印のボタンがあります。現在あるレイヤーの1つ下の▼ボタンを押してください。するとメニューが出ますので、[新規レイヤー]を選択します。
 そして、レイヤー名を適当に決めてください。たとえば、「雲の動き」などにします。

(b)レイヤー設定

 続いてレイヤー設定のダイアログが表示されます。
 これは、チェックが付いているもののパラメータが、そのレイヤーで有効になります。たとえば、雲の動きだけをこのレイヤーで定義したい場合は、まず[すべて消去]を押してすべてのチェックをはずします。次に、下の方にスクロールして、「雲#1」という項目だけをチェックします。もし、ほかの雲も同時に動かすのであればほかの雲もチェックします。
 これで、OKを押せば、雲の動きだけを設定できるレイヤーができました。
 

(2)レイヤーの優先順位

 もし、同じパラメータが有効になっているレイヤーがあった場合、たとえば上の例では、一番上のレイヤー(新規レイヤー、となっているレイヤー)はなにも設定をいじっていないので、すべてのパラメータが有効になっており、その下の「雲の動き」のレイヤーは雲だけが有効になっています。したがって、雲は2つのレイヤーで有効になっています。
 この場合、一番下のレイヤーの設定が有効になり、そのほかは無視されます。
 つまり、この例では、一番上のレイヤーで雲の動きを付けても、無視されます。雲以外のパラメータについては、一番上のレイヤーのものが有効になります。

 このように、レイヤーは下にあるものほど優先度が高くなります。

(3)レイヤーの削除・移動

 レイヤーを削除するには、▼ボタンを押して、[レイヤー削除]を選択します。
 また、[上に]、[下に]を選択すると、レイヤーを移動できます。
 


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