材質の設定

 材質は、地形や水などの質感を決めるパラメータです。普通の地形の場合はデフォルトのパラメータからあまりいじる必要はありませんが、思ったような質感が出ない場合などはこれらのパラメータを見直してください。
 

(1)周囲光強度

 光が直接当たっていない面も、まわりの空気などから乱反射してくる光である程度明るくなります。
 このパラメータはその明るさを調整します。
 その面が、他の地形の影になる場合の光の強度もこのパラメータを使います。ただし、影自体の強度は[太陽]の項目にも設定項目があります。このパラメータとの掛け算が最終的な結果になります。
 なお、数値は100以上の値も設定できます。

(2)拡散成分

 ざらついた面の光の強度を設定します。
 なお、数値は100以上の値も設定できます。

(3)ハイライト成分

 金属質や反射率の高い物質が光を反射する方向の光の強度です。
 通常の地形ではこの成分はない方が自然ですが、水などの反射率が高いものや、濡れた岩盤などを表現したいときは、この成分を加えます。

・ハイライト

 反射方向の光の強度です。

・大きさ

 ハイライトの大きさを指定します。
 数値が大きいほどハイライトは小さくなります。
 通常、荒い面のハイライトは大きく、なめらかな面のハイライトは小さくなります。

(4)反射成分

 このパラメータは、レイトレーシングのときのみ有効です。
 水面などで、まわりの景色が反射する強度を設定します。
 なお、次の透明成分を指定した場合は、屈折率によって反射強度も影響を受けます。屈折率が1.0の場合は、反射成分がなくなりますので、ご注意ください。

(5)透明成分

 このパラメータは、レイトレーシングのときのみ有効です。
 水面などに入った光が屈折する成分の強度を設定します。

・屈折率

 屈折率によって、屈折した光の経路が異なってきます。物質によって屈折率は決まっていますので、水ならば1.3、ガラスならば1.5を目安にしてください。

・透明度

 水などの透明度を指定します。

<注意>
 湖の場合は、個々の湖のプロパティに透明度の設定項目があります。湖の描画の場合は、こちらが優先されますので、ご注意ください。

(6)ライブラリ

 プリセットライブラリや、登録した材質を呼び出します。

(7)登録

 材質の設定をライブラリに登録します。


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