16.2  リンクの詳細

(1)リンクデータファイル(LML)について

 リンクデータファイルは拡張子 .LML の形式です。
 このファイルには、リンクアイコンの情報や表示に使う地図のファイル、地名データベース、デフォルトの表示位置などが書かれてます。
 

(a)作成方法

 新たにリンクデータファイルを作成する場合は [ファイル]-[新規作成]-[リンクファイル] を指定します。次に、[リンク]-[プロパティ]を選ぶとプロパティ設定画面を表示しますので、必要事項を設定します。

 
タイトル
そのリンクデータファイルのタイトルです。 
ファイル
ファイル名は必ず指定して下さい。
地図データ
リンクデータを表示する地図データのファイル名を指定します。とくに地図データを特定しないときは空欄にしてください。 
現在地図
現在開いている地図データのファイル名を入力します。
中心位置設定を・・
チェックすると次の緯度経度の設定を有効にします。
緯度・経度
リンクデータファイルを開いたときに表示する位置を指定します。表示の中心座標です。入力は 度.分秒 の形で入れて下さい。
現在位置
現在の表示位置を入力します。
倍率設定を・・
チェックすると次の倍率設定を有効にします。
表示倍率
リンクデータファイルを開いたときに表示する倍率を指定します。
現在倍率
現在の倍率を入力します。
地名データ
リンクデータで使用する地名データベースのファイル名を指定します。とくに地名データを特定しないときは空欄にしてください。
現在地名
現在開いている地名データベース名を入力します。
 
(b)保存

 リンクデータファイルを保存します。一般にカシミールを終了すれば自動的に保存終了しますのでこの処理を使う必要はありません。
 リンクデータファイルは常に更新しますので、保存せずに終了することはできません。

(c)開く

 既存のリンクデータファイル(LML)を開くには、[ファイル]-[開く]-[リンクファイル]を選択するか、ボタンを押してファイル名を選択します。

(d)LMLの操作

 LMLファイルはHTMLでのブラウザのように、前に開いたLMLファイルなどに移動することができます。
 ツールバーのボタンを押すと、一つ前に開いたLMLファイルに移動でき、ボタンを押すと、次のLMLファイルに移動できます。
 

(2)リンクアイコンの登録方法

 リンクアイコンの登録は、リンクデータファイルが開かれているときのみ可能です。
 なお、変更を禁止したLMLファイルを読んだ場合は、アイコンの登録等はできません。
 

(a)ドロップ&ドラッグ

 エクスプローラから、リンクしたいアイコンをカシミールへドロップすることで簡単に登録できます。アイコンをドロップすると、マウスカーソルが四角い表示になります。地図を操作して登録したい場所で 左クリックすればその位置に登録されます。
 フォルダ(ディレクトリ)も登録できます。

(b)マウスメニューから

  登録したい位置でマウスの右ボタンを押すと、[新規作成]-[リンク作成] のメニューが出ます。これを選択すると新規アイコンのプロパティを表示します。ファイル名に登録したいファイルを入力して下さい。インターネットWWWの場合は http: から始まる URL を書きます。

 ファイル名を相対パスで記載すると、リンクデータファイルLMLのある位置からのパスになります(現バージョンでは ..などの表記は使えません)。
 経緯度がわかっていれば経緯度を入力して [すぐ登録] を押します。

(i)アイコンについて

 アイコンの種類はファイル毎に変えられます。さらに、アイコンにビットマップ画像(BMP)を使うことができます。[ファイルで指定] をチェックしてBMPファイル名を入れて下さい。色数、サイズは制限ありませんが、256色の環境では多色の画像は汚くなります。できるだけパレットを減らすか、3万色以上の環境でお使い下さい。
 なお、BMPは透明色を指定できます。BMP と同じフォルダに、透明色を記載した info.bex というファイルを作ってください。ファイルの中身は、透明色が赤ならば、255,0,0 という1行を書くだけです。
 メモリが足りないと表示できないことがあります。アイコン画像はキャッシングしていますので、必ずしも大きな空きメモリは必要ありません。

(ii)アイコンの移動禁止

 アイコンにビットマップイメージを使ったボタンを作成した場合など、アイコンをドラッグで動かしたくないときは、プロパティの[位置変更禁止]をチェックするとドラッグできなくなります。
 

(3)アイコンの操作

 登録したアイコンは、Windows の関連づけデータベースからアプリケーションを立ち上げることができます。
 関連づけはファイルの拡張子単位で行います。

 また、1つのアイコンに複数のメニューを登録してアプリケーションを使い分けることができます。この機能は Windows の右クリックと同じです。
 
 

(a)シングルクリックでアプリ立ち上げ

 アイコンを左クリックすると、そのアイコンの種類に関連づけられているアクションの最初のものを実行します。
 アイコンが重なった場合は、1つのアイコンに置き換えます。このときの表示は[フォルダ]というタイプになります。
 複数のアイコンをクリックした場合は、そこに含まれているリンクリストを表示しますので、このなかから選んで操作することになります。このときに複数の選択が可能なコマンドもあります。

(b)右クリックでメニュー選択

 アイコン上で右クリックすると、アイコン操作のメニューが使えます。このうち、open, print などのメニューが関連づけのメニューです。
 また、右クリックメニューのなかにある「移動」は、地図をスクロールしながらアイコンを移動できます。(c)のドラッグと違って表示範囲外にも移動できます。

(i)open
 そのデータのアクションのメニューです。[関連づけ] でユーザが任意に設定できます。また、複数のアクションを登録できます。
(ii)移動
 アイコンの位置を移動します。クリックするとマウスカーソルがアイコンになりますので、移動先でもう一度クリックしてください。
(iii)マーク
 ジャンプメニューに登録する。
(iv)プロパティ
 リンクデータの情報を参照します。
(v)関連づけ
 リンクデータの関連づけを編集します。
(vi)削除
 リンクデータを削除します。
(vii)前に
 リンクデータが重なった場合にこのコマンドで、一番上に表示させることができます。
(viii)奥に
 リンクデータが重なった場合にこのコマンドで、一番奥に表示させることができます。
 
(c)ドラッグによる移動

 アイコンをドラッグするとアイコン位置を変更できます。

(d)ドロップ&ドラッグによる実行

 データのアイコンを .exe などのアプリケーションアイコンの上にドロップすると、そのデータをアプリケーションから開けます。
 エクスプローラなどの操作と同じです。

(e)リストから操作

  [リンク]-[リンクデータ一覧] を選択すると、リンクデータをすべてリストアップできます。この状態で個々のリンクを操作できます。
 

(4)関連づけの編集

 データとアプリケーションの関連づけは、Windows と完全に連動しています。Windows に登録している関連づけがそのままカシミールで使用でき、逆に、カシミールからも関連づけを変更できます。
 この操作はWindowsに習熟している方が行ってください。
 Windows の場合はエクスプローラのオプションのファイルタイプで編集しますが、カシミールでは [リンク]-[関連づけの設定] で編集します。
 このメニューを実行すると、リストにはファイルの拡張子と種類がリストアップします。複数の拡張子が同じ関連づけとして登録されている場合もあります。このなかから編集したい拡張子を選んで下さい。

 すると、ファイルタイプのダイアログが立ち上がります。基本的な操作はエクスプローラの[オプション]-[ファイルタイプ]と同じです。
 

アクション
 ファイルを操作するメニューで、右クリックメニューに相当します。カシミールでは10コまで編集できます。 
 アクションを追加するときは[新規作成]、削除するときは[削除]を選びます。 
削除
 アクションを削除します。ただし、削除によって他のアプリに影響を与える場合がありますので、既存のものはなるべく削除しないでください。 
アプリケーション
 アクションが選択されたときに実行するコマンドです。アイコンのファイル名は %1 で置き換えられます。 
 ロングファイル名を使用するときは必ず "" で囲ってください。 
 例)"A:FilesApp.exe" "%1" 
 例)mplayer.exe %1 
ファイルタイプの説明
 できるだけ書いて下さい。 
関連する拡張子
 関連づけたい拡張子のリストをスペース区切りで書きます。もし他の関連づけとダブッていると新しいものが優先されます。 
 

(5)あらかじめ登録してある関連づけ

 以下のファイルタイプはあらかじめ登録されています。インターネット以外の関連づけは編集できません。
 

LMLファイル(LML)
 リンクデータファイルそのものです。これを使うことでさまざまな応用が利きます。

WWWアドレス(WWW)
 インターネットのWWWアドレスもリンクできます。たとえば http://www.kt.rim.or.jp/~sugi などの URL をファイル名の代わりに使って、ブラウザなどからアクセスできます。

可視データ(VAM)
 カシミールで作った可視データです。これをクリックして開けば、可視マップがすぐに表示できます。
 
地名データベース(NDB)
 地名データベースファイルです。これをクリックすると、地名データベースを変更することができます。

やまおたくデータ(YAMA)
 やまおたく形式の地名データです。これをクリックすれば、地名データを追加できます。

数値地図データ(DEM)
 各種数値地図のデータです。カシミールで直接読めるものならなんでもOKです。クリックして開けば、表示地図を変えることができます。よく使うものをリンクしてアイコン化しておけば、ファイルを探す手間が省けます。
 

(6)アイコンの経緯度

 アイコンの経緯度はアイコンの真ん中です。

(7)アイコンのコード番号

 LMLに直接アイコンのコード番号を書いて、デフォルトアイコンを指定することができます。
 このときは、nIcon=xxxxxx という形で書いてください。
 デフォルトアイコンのコード表は以下です。

901001
901002
911001
911002
911003
911004
911005
911006
911007
911008
911009
912001
912002
912003
912004
912005
912006
913001
913002
913003
913004
913005
914001
914002
914003
915001
915002
915003
915004
915005
915006
915007
915008
916001
916002
916003
916004
916005
916006
916007
916008
916009
916010
909001
909002
909003
909004
909005
909006
909007
909008
909009
909010
909011
909012
909013
909014
909015
909016
909017
909018
909019
909020
909021
909022
909023
909024
909025
909026
909027
909028
909029
909030
909031
909032
909033
909034
909035
909036
909037
909038
909039
909040
909041
909042
909043
909044
909045
909046
909047
909048
909049
909050
909051
909052
909053
909054
909055
909056
909057
909058
909059
909060
909061
909062
909063
909064
909065
909066
909067
909068
909069
909070
909071
909072
909073
909074
909075
909076
909077
909078
ピン
ポイント

紅葉






温泉
自動車
飛行機
列車
バス
ロープウェイ
リフト
駐車場
案内
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教会
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