16.4 デジカメ画像(JPEG)とExif情報
『デジカメプラグイン』をインストールすると、さらにデジカメ画像を便利に扱うことができます。
『デジカメプラグイン』については、コチラをご覧下さい。
(1)Exif情報について
最近のデジカメで撮影した画像には、Exifと呼ばれる情報が付いています。
これには、撮影時のシャッター速度や露光条件などのカメラの情報のほかに、ユーザが書き換えられるコメントやタイトルなどもあります。
また、GPSに関する項目もあり、撮影時の緯度経度や速度、撮影方向などの位置情報も含ませることができます。
カシミールでは、このようなExif情報を含んだJPEG画像を有効に利用できる機能があります。
(2)Exif情報の表示と書き換え
Exif情報を含んだJPEG画像をカシミールへドロップすると、地図上にリンクアイコンが作られ、そのプロパティのなかからExif情報を操作することができます。
(a)JPEG画像をカシミールへドロップする。
エクスプローラなどからJPEG画像をカシミールへドロップすると、LMLのリンクアイコンが作られます。アイコンをクリックすれば画像が見られます。
このときもし、Exif情報にGPSの位置情報が含まれていれば、該当する位置にアイコンが貼り付きます。
(b)プロパティを参照する。
作成されたアイコンの上で右クリックし、[プロパティ]を選択すると、Exif情報のあるものであれば、[Exif情報]のタブが作られて、Exif情報を参照することができます。
(c)Exif情報の書き換え。
Exif情報のうち入力が可能な項目については書き換えることができます。
項目に入力が終わったら[Exif書き込み]ボタンを押すと、実際に画像にExif情報が書き込まれます。
書き込む項目によっては、元のExif情報の一部が欠落することがあります。これはカメラメーカなどが独自に書き込んでいる情報などです。カシミールではできるだけ元の情報を壊さないようにしていますが、壊すおそれのある場合には警告が表示されます。
なお、画像についてはまったく変化がありません。
(d)クリップボードへのコピー。
Exif情報をクリップボードにコピーできます。
[クリップボードへ]を押してください。
(e)他の画像のExif情報をコピーする。
フォトレタッチなどの画像処理を行うと、Exif情報が欠落することがあります。
このようなときに、元の画像からExif情報だけをコピーしたいときがありますが、[他からExifコピー]を押すと、他の画像のExif情報を読み込むことができます。その後に[Exif書き換え]ボタンを押してください。
(f)アイコン位置をExif情報に合わせる。
Exif情報にGPSの位置情報が含まれているとき、あるいは、入力したときに、リンクアイコンの位置をその位置に合わせたいときには、[アイコン位置を反映]のボタンを押してください。
[アイコン情報]タブの緯度経度がExif情報の緯度経度に合わせられます。
(3)GPS位置情報の一括書き込み
Exif情報にGPSの位置情報を書き込むには(2)で紹介したように、各アイコンのプロパティを表示させて書き込むことができます。
しかし、書き込む画像が大量の場合にはこの方法は面倒です。その場合には次の方法が使えます。(a)アイコンを配置する。
書き込みたいアイコンを地図上で書き込みたい位置に配置してください。アイコンをドラッグするなどします。
(b)リンク一覧を表示する。
[リンク]-[リンクデータ一覧]を選択して、リンクアイコンの一覧を表示します。
そして、書き込みたいアイコンを[CTRL]キーを押しながらクリックして選択してください。
(c)[Exif情報書き込み]メニューを選択する。
[編集]メニューのなかから、[Exif情報書き込み]メニューを選択してください。
測地系を選択して、[アイコン位置を画像に書き込む]ボタンを押せばOKです。
(4)撮影位置の推定
もし、デジカメで撮影したときのGPSトラックデータがあれば、自動的に撮影位置を割り出して、アイコンを配置することもできます。
これは、GPSトラックデータの日時と画像の撮影日時を比較して推定する機能です。(a)トラックデータを用意する。
撮影時のトラックデータをカシミールに読み込んでおいてください。
(b)リンク一覧を表示する。
[リンク]-[リンクデータ一覧]を選択して、リンクアイコンの一覧を表示します。
そして、撮影位置の推定を行いたいアイコンを[CTRL]キーを押しながらクリックして選択してください。
(c)[撮影場所の推定]メニューを選択する。
[編集]メニューのなかから、[撮影場所の推定]メニューを選択してください。
デジカメとGPSの時計のズレを聞いてきますので、GPSの時計に対して、デジカメの時計が進んでいれば、+(プラス)で進んでいる時間を入れてください。遅れていれば−(マイナス)で遅れている時間を入れてください。
(d)[実行]で推定開始。
[実行]を押すと、推定した位置にアイコンを配置します。
Exif情報にも推定位置を書き込みたいときは、(3)の操作を行ってください。
(5)方向アイコンについて
Exif情報に撮影方向の情報がある画像をドロップした場合は、自動的に方向属性の付いたアイコンに設定されます。
方向属性の付いたアイコンはデフォルトでは、丹治さんに提供いただいたカメラアイコンと、オリジナルのコンパスアイコンが入っています。
これ以外にも自作のアイコンに方向属性を設定することが可能です。■Exif情報と方向アイコン
Exifに角度情報があるときは、自動的に方向アイコンが設定されます。
デフォルトの方向アイコンは、[表示]-[表示の設定]の[アイコン]タブで、設定できます。
■方向属性の設定
アイコンリストの上で、右クリック→[方向設定]を選択すると方向属性を変更できます。
方向設定ダイアログで[方向を有効にする]をチェックすると、方向属性の付いたアイコンになります。
自作のアイコンを設定するときは、一連のアイコンを登録した後、0度から順番に等間隔になるように方向を設定します。等間隔であれば、1度刻みでも構いません。
ただし、角度は昇順になるようにしてください。(45度の次に40度が来てはいけない)
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