はじめに

 『カシミール(Kashmir)3D』は、山岳展望の解析、リアルな3D風景・景観CGの作成、リアルタイムフライトシミュレーション、ハイパーマップの作成などが可能な多機能ソフトです。

 もともとはその名前が示すように、可視マップ(ある山が見える範囲を地図上にプロットしたもの)の作成を目的として1994年に最初に発表したもので、山岳展望の機能が充実していましたが、Ver4からは1991年に発表した3DCGシステムCHsystemの機能を取り入れて、3D鳥瞰図などの3次元CG(コンピュータグラフィックス)の機能もパワーアップし、実景に迫るリアルなCGを作成できるようになりました。
 Ver5.0からは、さらにムービー作成をはじめとした新機能を搭載し、3DCGについてもさらにリアルになりました。
 また、Ver5.6からは DirectX を利用したリアルタイム3Dエンジンをカシバードのプレビューに組み込み、リアルタイムCGを楽しめるようになりました。
 Ver6.0からはプラグインの仕組みを導入し、機能アップをより簡単にできるようにするとともに、従来機能の改良を行ってきました。
 Ver7.0からはオンラインサービスの機能を導入し、インターネットから、地図、データ、コンテンツなどの配信を受けて、カシミール上で利用することができるようになりました。
 Ver8.0からはカシバードのプレビューを強化し、撮影を行わなくてもリアルタイムに景観を楽しめるようになりました。

 扱える数値地形データも国土地理院の数値地図からUSGS(アメリカ地質調査所)、スイス地理局の地形データまで多種あるので、世界中の地形を楽しむことができます。
 インターネットに接続すれば、オンラインの地図サービスも利用することができます。カシミール上で簡単に膨大な地図を扱えます。

 地図上にファイルやアプリ、フォルダ、インターネットWWWへのリンクをアイコン化して登録できますので、ハイパーマップとしての使い方もできます。
 相互のアイコンでドラッグ&ドロップが可能なほか、Windows の関連づけに基づいた操作ができます。

 ネットスケープやインターネットエクスプローラにも対応しています。


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