Mountain Magic

カシミール3D
Ver 5.5 の画質

 Ver 5.50 で改善したCG関係の画質について、旧バージョンとの比較で紹介します。
 この説明は Ver 5.50 現在での比較です。



Ver 5.26
Ver 5.50
5.26 5.50

 空の描画は従来よりかなりリアルになりました。
 描画のプログラム部分は完全に作り直して、レイリー散乱、ミー散乱の理論に基づいて シミュレートするようにしました。大気の厚さについても等価定数に置き換えて計算しています。
 ただし、空の色はユーザ側での変更も可能です。また、次節のように従来より太陽の仰角による影響が大きくなってます。

夕焼け

Ver 5.26
Ver 5.50
5.26 5.50

 従来は光の色と空の色を直接変更することで、夕焼けを作っていました。
 Ver5.5 より太陽の仰角を低くすることで、自動的に夕焼けになり、光の色も変化します。
 上の画像では同じ太陽の仰角での空の色の違いを表しています。5.26 では夕焼けになりませんが、5.5 では赤く染まります。
 もちろん、光の色を直接変えることもできます。


Ver 5.26
Ver 5.50
5.26 5.50
 雲についてもすべて作り直しました。
 従来はぼやっとした霧のような雲はできましたが、普通の固まりのような雲が表現できず、雲自体の厚みも表現できませんでした。
 また、繰り返しパターンであったため、広角で撮影するとパターンがわかってしまうなどの問題もありました。
 5.5 以降では、形状もリアルになり、雲の厚さも表現できるようになりました。繰り返しパターンではなくなり、無限パターンになりました。また、太陽の位置によって微妙に雲の色も変わります。


山肌

Ver 5.26
Ver 5.50
5.26 5.50
 山肌、地面の凹凸についても作り直しています。
 従来は、粗い凹凸で表現されていて、近景の地面については凹凸が粗くなったり、ノイズが入ったりしていました。
 Ver5.5 より描画の理論を変えて、プログラム内部でリアルタイムに山肌を生成する方法により、近景や拡大表示しても、最適な状態になるような描画法に変えました。
 これは湖や海の波紋についても同様です。



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本ページの画像は国土地理院刊行の数値地図50mメッシュ(標高)・日本IIを使用して作成しました.

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