ALOSデジタル3D地形データの使用法
JAXAが提供する
ALOSデジタル3D地形データ(全球数値地表モデル(DSM))
のうち30mメッシュデータの使用法です。
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サンプル画像
本データはこれまでの地形データと異なり、人工物を除去していない地表データであることに特徴があります。
ALOSデータで見るインドネシアのプロモ火山
ALOSデータで見る帯広の大地
人工物を強調したパレット設定で東京を描画(
石川初氏
作成のパレット設定使用)
カシバードで東京をバーズビュー(
石川初氏
作成のパレット設定使用)。ビル群が地形のように表現されている。
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JAXAの
データ公開ページ
にて、
ユーザ登録
(無料)を行うと、データをダウンロードすることができます。
ユーザ登録を行ったら、送付されたIDとパスワードを使用して、
データのダウンロードのページ
にログインします。
ダウンロードのページは下記のようになります。(2015/05/27現在公開されているのはアジアの一部)
ダウンロード
欲しい場所をクリックしていきます。
[Download]
ボタンを押してデータをダウンロードします。
1つずつダウンロードするのが面倒な場合は、5x5の画面で
[Download]
ボタンを押すと5x5=25ファイルを一度にダウンロードできます。
ファイルの解凍
ダウンロードしたファイルはtar.gzという形式で圧縮されていますので、解凍します。解凍に使うソフトとしては、
7-Zip
がお勧めです。
7-Zipをインストールしている場合ならばファイルをダブルクリックすると7-Zipが起動します。
さらに7-Zipの中にあるファイルをダブルクリックすると目的のデータが入ったフォルダが見えます。
このフォルダをエクスプローラの保存しておきたいフォルダにドラッグ&ドロップします。
同じようにして使用したいデータ(フォルダまるごと)をすべて同じフォルダに入れてください。
5x5でダウンロードしたものも混在してかまいません。フォルダごと入れてください。
カシミール3Dへの読み込み
カシミール3Dを起動します。
カシミール3Dをインストールしていない場合は、ダウンロードしてインストールします。
カシミール3Dのダウンロード
さきほどのデータのひとつのフォルダの中を開けていくと、
[AVERAGE]
と
[MEDIAN]
のフォルダがあります。2つの違いは
こちら
を参照してください。
[MEDIAN]
の方が地形の凹凸が強調されます。
使用する方のフォルダをさらに開けて、
...DSM.tif
で終わる名前のファイルを1つだけ、カシミール3Dにドラッグ&ドロップします。
すると同じ階層にあるフォルダのデータをすべて自動的にスキャンして読み込みます。
スキャンしたデータはすべて自動的に接続されます。
ですから、何個ダウンロードしても、ファイルは1つだけカシミールにドロップすればOKです。
あとからデータを追加したい場合は、同じ階層のフォルダに新しいデータを置いてください。(この例ではCドライブのALOSフォルダの下に入れておく)
ALOSデータを開き直すか、カシミール3Dを再起動すると読み込みます。
[AVERAGE]
と
[MEDIAN]
のうち使わない方は消して構いません。
また、カシミール3Dで使用するのは
...DSM.tif
と
...MSK.tif
の2種類です。これ以外は消して構いません。
...MSK.tif
が無い場合は海が描画されません。
次回からカシミール3DでALOSデータを開く場合は、
[ファイル]-[地図を開く]
から
[その他]
の
[ALOSデジタル3D地図]
を選んでください。
もしくは
[ジャンプ]
メニューに登録しておくとすぐに開けます。
あるいは
[検索バー]
で「ALOS」と入力して、検索結果をダブルクリックして開くことも可能です。
この標高(地形)データと地図を組み合わせるには、世界地図(MapQuestやOpenStreetMap)が使える
タイルマッププラグイン
を利用すると簡単です。
使う上でのヒント
地形を強調して表示するには、パレットを切り替えてください。たとえば、都市のビル群などを強調するには「ALOS地形データ30mメッシュ(都市強調)」(石川初氏提供)、山岳部も強調するには「5mメッシュ蒔絵」を使うことをお勧めします。
また右側の「地図表示」のパネルで、「陰影の強度」を調整することで地形を強調することができます。
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