8.1 GARMINとの接続

 カシミールでは、GARMIN 製のGPS受信機から、直接データをダウンロード、またはアップロードできます。
 なお、EMPEX 製のポケナビミニ、ポケナビマウントミニについてもこの項目の手順でデータをやりとりできます。
 
(1)ダウンロード

 GARMIN 受信機に記録したデータをダウンロードするには、次の手順で行ってください。
 

(a)マスストレージ、RS-232CまたはUSBでの接続

 GARMIN受信機をPCのUSBまたはRS-232Cで接続します。別売りのケーブル等を使用してください。
 USBが使えるのはUSBに対応したGPSに限ります。232C-USB変換器でつないだ場合は、232Cとして認識しますので、232Cを選んでください。
 GARMIN COLORADO,Oregon, Dakota, GPSMAP62以降の最新の機種の場合はマスストレージ接続で通信できます。
 マスストレージ接続に対応していない古い機種の場合は、GARMIN製のUSBドライバが必要です。GPS添付のCD-ROMからインストールしてください。(通常CD-ROMのMapSourceを入れれば自動的に入る)
 2011/6現在でUSB対応した機種は次の通りです。

Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62, GPSMAP60C, GPSMAP60CS, GPSMAP76C, GPSMAP76CS, eTrexCシリーズ

(b)GARMINの設定

 GARMIN Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62以後の最新機種の場合はマスストレージモード(通常はこれ)でPCに接続してください。マスストレージモード以外では認識しません。

 それ以外の古いGARMIN受信機の通信設定をGARMINまたはGRMN/GRMNモード(機種によって表記が違います)にします。
 通常、この設定はMENUのなかのINTERFACEにあるはずです。
 GARMINまたはGRMN/GRMNにして、GARMINまたはGRMN/GRMNの表示が出るようにしてください。

(c)カシミールの準備

 カシミールを立ち上げます。
 データ整理のためには、新しいGPSデータベース(GDBファイル)を開くのがベターです。[新規作成]-[GPSファイル]で、新しいGDBファイルを作成します。すでに既存のGDBファイルに追加していくことも可能です。何年か分をためておくこともできます。

(d)ダウンロード

 [通信]-[GPSからのダウンロード]を選択し、[すべて]、[ウェイポイント]、[ルート]、[トラック]のいずれかを選びます。
 機種設定になりますので、[GARMIN GPS]を選択します。機種設定が出ないときは、[通信]-[アップロード/ダウンロードリスト]を選択して、アップロード/ダウンロードリストのウインドウの[機種設定]で変えてください。
 通信設定のダイアログが出ますので、Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62以後の最新機種の場合は[マスストレージ接続]を選択してください。さらに[ドライブ]でOregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62が認識されているドライブを選びます。
 古い機種の場合は、USBの場合はUSBを選び、RS-232Cの場合はCOMポートを選択、[開始]を選択すればダウンロードできます。
 あとは[開始]をクリックすると通信を開始します。
 なお、GPSエディタからも、[通信]メニューでダウンロードできます。

オプション[GPSの標高データを使う]
 オプションとして、[GPSの標高データを使う]があります。これをチェックすると、GPSに記録されている標高値をそのまま読み取ります。チェックをはずすと、地形データの標高値に置き換えます。
 なお、このオプションは、eTrexやeMapといった、標高値が記録できる機種でのみ有効です。それ以外の機種では標高値は取得できません。

オプション[高速転送が可能であれば使用する](RS-232Cの場合のみ)
 [高速転送が可能であれば使う]にチェックを付けると、115200bpsでの通信が可能になります。トラックデータが10,000ポイントなど、大量な場合に威力を発揮します。
 ただし、機種によっては対応していない場合があり、このときは従来の9600bpsで通信します。
 また、高速転送の通信時には[GPS OFF]または[DEMO]にしてからお使いください。GPSの[設定]-[システム]などで変更できます。衛星探索中のまま高速転送を行うと、通信速度が上がりません。
 なお、英語版の eTrex Venture, Legend, Vista では自動的にGPSOFFになります。

(e)アップロード/ダウンロード リスト

 ダウンロードしたデータはいったん、アップロード/ダウンロードリストに入ります。
 ここで、不要なデータや名前の変更を行ってから、カシミールのGPSデータベースに登録することができます。
 カシミールのGPSデータベースに登録するには、[カシミールに保存]を選んでください。

 なお、このウインドウからもアップロード/ダウンロードの操作が可能です。
 


(2)アップロード

 GARMIN受信機にデータをアップロードするには、次の手順で行ってください。
 ただし、英語版の受信機にはいくつか制約があります。ウェイポイント名やルート名には、数字と英字しか使えません。
 日本語版のGPSでは漢字なども使えます。
 同じウェイポイント名は上書きされます。
 これらのことに注意してアップロードしてください。
 

(a)マスストレージでの接続、RS-232CまたはUSB

 GARMIN受信機をPCのUSBまたはRS-232Cで接続します。別売りのケーブル等を使用してください。
 USBが使えるのはUSBに対応したGPSに限ります。232C-USB変換器でつないだ場合は、232Cとして認識しますので、232Cを選んでください。
 GARMIN COLORADO,Oregon, Dakota, GPSMAP62以降の最新の機種の場合はマスストレージ接続で通信できます。
 マスストレージ接続に対応していない古い機種の場合は、GARMIN製のUSBドライバが必要です。GPS添付のCD-ROMからインストールしてください。(通常CD-ROMのMapSourceを入れれば自動的に入る)
 2011/6現在でUSB対応した機種は次の通りです。

Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62, GPSMAP60C, GPSMAP60CS, GPSMAP76C, GPSMAP76CS, eTrexCシリーズ

(b)GARMINの設定
 GARMIN Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62以後の最新機種の場合はマスストレージモード(通常はこれ)でPCに接続してください。マスストレージモード以外では認識しません。

 それ以外の古いGARMIN受信機の通信設定をGARMINまたはGRMN/GRMNモード(機種によって表記が違います)にします。
 通常、この設定はMENUのなかのINTERFACEにあるはずです。
 GARMINまたはGRMN/GRMNにして、GARMINまたはGRMN/GRMNの表示が出るようにしてください。

(c)カシミールの準備

 カシミールを立ち上げます。
 アップロードするデータが入っているGDBファイル等を開くか、あるいは作成します。

(d)アップロード

 [編集]-[GPSデータの編集]を選択し、GPSエディタを立ち上げます。
 右側のリストから、アップロードするウェイポイント、ルート、トラックを選択し、[通信]-[アップロード予約]-[選択データ]を選択します。
 また、地図上から、ウェイポイント、トラック、ルートを右クリックして、[アップロード]を選択してもOKです。

(e)アップロード/ダウンロード リスト

 アップロードするデータはいったん、アップロード/ダウンロードリストに入ります。
 ここで、名前の変更や不要なデータの整理を行ってからアップロードできます。

 名前の変更は、該当データをクリックすることで行えます。
 また、数個以上のデータを選択状態にして(CTRLキーを押しながらクリック)、[一括名前変更]を押すと、名前を一度に変更できます。この場合、地名データと同じものがあれば、地名データの読みからローマ字を自動生成することもできます。

 [名前の整理]では、同じ位置のウェイポイントを一つの名前にすることができます。名前はウェイポイントの最初に現れたものに置き換えられます。

 [機種設定]が[GARMIN GPS]になっていることを確認してください。

 以上の作業が終わったら、[アップロード]ボタンを押すとアップロードが開始されます。 
 通信設定のダイアログが出ますので、Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62以後の最新機種の場合は[マスストレージ接続]を選択してください。さらに[ドライブ]でOregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62が認識されているドライブを選びます。
 古い機種の場合は、USBの場合はUSBを選び、RS-232Cの場合はCOMポートを選択、[開始]を選択すれば通信を開始します。
 

オプション[高速転送が可能であれば使用する](RS-232Cの場合のみ)
 [高速転送が可能であれば使う]にチェックを付けると、115200bpsでの通信が可能になります。トラックデータが10,000ポイントなど、大量な場合に威力を発揮します。
 ただし、機種によっては対応していない場合があり、このときは従来の9600bpsで通信します。
 また、高速転送の通信時には[GPS OFF]または[DEMO]にしてからお使いください。GPSの[設定]-[システム]などで変更できます。衛星探索中のまま高速転送を行うと、通信速度が上がりません。
 なお、英語版の eTrex Venture, Legend, Vista では自動的にGPSOFFになります。


(3)エラーについて

 新製品のGARMIN受信機には、対応していない場合があります。この場合、「対応していない・・」のエラーメッセージ画面で、その製品に近い製品を選ぶと、対応が可能になる場合があります。

<注意>
 以下のGARMIN製GPS受信機には対応してませんので、ご注意ください。
 GPS55, GPS55AV, GPS150, GPS155, GNC300, GNC250, GPS150XL, GNC300XL

<注意>
 EMPEX製のポケナビミニ、ポケナビマウントミニでは、ウェイポイントなどの名前に使える文字が、半角カナと、数字のみになります。

<Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62使用上の注意>
 GARMIN Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62の場合のみの注意点です。
 アップロードした場合は、USBケーブルを抜いてGPSが再起動すると読み込まれます。
 トラックをアップした場合SAVEDになりますが、GPS側での消し方は不明です。ファイルを直接消せば消えます。
 Oregon, Dakota, Colorado, GPSMAP62のドライブ→GARMIN\GPXの下にkash_trkではじまる名前が付いたGPXファイルがアップしたトラックですのでこれを消せばOKです。

 


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